春になったり、夏休みになったりすると、新しい計画を立て始める。
春は新しい秩序が始まるし、夏は連休が多いからね。
なにか日常と違った状態になると、どうやってその日々を過ごすのか考えずにはいられないよね。
第一次世界大戦が終わったときもこんな状態だったんだ。
いままでの戦争は軍と軍が戦って、負けた国が賠償金を払って終わり、
といったような、「国のすべてをかけるような戦い」ではなかったね。
でも第一次世界大戦からの戦争は、国のすべての構造を戦争のために変えていく
総力戦になっていったんだ。
この新しい秩序を生きてゆくために新しい計画が必要になるね。
これから話していくのはその計画が作られていくまでの話しだよ。
ヴェルサイユ条約とは?内容をわかりやすく
第一次世界大戦後に敗戦国のドイツをどう扱うかが話し合われたんだ。
これが
ヴェルサイユ条約!!!
年号は1919年ね!!
このヴェルサイユ条約で基礎となった原則は
ウィルソン14カ条!!!
アメリカ大統領ウィルソンによって1918年1月に発表されたんだ。
「勝利なき平和」をもとめて発表されたよ。
特に有名なのが
民族自決(みんぞくじけつ)!!!
「自分たちの国のことは自分たちで決めていいよ」というもの。
この言葉に沸き上がったのが植民地の国々。
俺たちの国も独立できる!と。
こんな感じで結構穏やかにヴェルサイユ条約は進みそうだったんだけど、結局フランスの「ドイツ嫌い」が勝ってドイツにはとても辛い条約になったんだ。
賠償金もかなりの額を課されて、領土は大幅に削減されるし、軍備も制限されるし。
まあ、もともとドイツを黙らせるための戦争だったし仕方ないといったら仕方ないね。
日本が得たもの
ヴェルサイユ条約で決められたことはほとんどヨーロッパのことだけだったんだけど、日本の主張もちゃんと通ったんだ。
それが
委任統治権(いにんとうちけん)!!!
これはある地域を統治していいよ!っていう許可をえることなんだ。
第一次世界大戦中に日本はドイツの植民地を奪ったんだったね。
その領土、旧ドイツ領南洋諸島の委任統治権が認められたよ。
それともちろん中国の山東省の旧ドイツ権益の継承も認められたよ。
ヴェルサイユ体制とは?内容をわかりやすく
アメリカのウィルソン大統領が求めた国際的な平和機関が1920年に発足するよ。
それが
国際連盟(こくさいれんめい)!!
五大国は
アメリカ、イギリス、フランス、日本、イタリア!
五大国の内の
常任理事国(じょうにんりじこく)
はアメリカを抜いた
イギリス、フランス、日本、イタリアね!!
アメリカは議会に否認されて常任理事国になれなかったんだ。
このようにヴェルサイユ条約後に作られたドイツ封じ込めの国際体制を
ヴェルサイユ体制(たいせい)
というよ!!