前回は、化政文化を大いに盛り上げた画家の一人、歌川広重について見てきたね。
広重の描いた『東海道五十三次』は、その構図の大胆さや色使いで国内外で旋風を巻き起こしたんだった。
今回は、現代でも非常に話題となった浮世絵師・歌川国芳(くによし)について見ていくよ。
西洋画をもとに、ユニークな作品を連発
歌川国芳は、江戸時代末期に大活躍した浮世絵師の一人だ。
もちろん浮世絵師としての画力も高かったんだけど、何より評価されるのは「発想の豊かさ」「斬新さ」だ。
まずは、この絵を見てほしい。
多分どこかで見たことがある絵だと思う。
パッと見一人のオッサンが描かれているように見えるんだけど、よーく見ると何人ものオッサンが体を駆使して人の形を作り上げているんだ。
これはキモイ・・・もとい凄い。
この一枚からでも国芳のアイディアの豊かさがうかがい知れると思う。
スカイツリー誕生を予知していた?
中でも最近話題となったのが、この一枚。
『東都三ツ股』という絵なんだけど、絵の左側になんだかすごく高くて細長い建物が・・・。
しかもこの方角は、現在スカイツリーがある方角。
画面右側にある棒状のものは高層ビル群にも見えるし。
国芳、まさか未来が見えてたの・・・!?
まとめ
実際のところ、この高くて細長い建物はやぐらだといわれている。
でもいくら何でもこんな高いやぐらは江戸時代にないよなあ・・・。
ということで謎が深まっている。
もし偶然だったとはいっても、ドキッとしてしまうよね。