宇佐八幡宮神託事件を簡単にわかりやすく!阻止したのは・・・

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今回見ていく宇佐八幡宮神託事件(うさはちまんぐう しんたくじけん)は、実は前回見てきた“藤原仲麻呂の乱”とつながっている。

https://jahistory.com/fujiwarano-nakamaro/

 

だから、まだ藤原仲麻呂の乱の記事を読んでいない人は、読んでからこの記事を読むことをお勧めするよ。

 

孝謙上皇がベタ惚れだった僧侶・道鏡は、孝謙上皇の援助を受けながらグイグイ朝廷の奥深くまで入り込んでいく。

ただ、官僚でもない一介の坊さんが朝廷で権力を握るってのは、周りから見たら「えぇ・・・」って感じだよね。

 

今度は道鏡を中心としたイザコザが発生するんだ。

孝謙上皇が復位&道鏡の台頭

 

藤原仲麻呂は孝謙上皇&道鏡の策によって追い詰められ、結果的に殺されてしまう。

朝廷内のほかの官僚たちも、仲麻呂の横暴にはほとほと参っていたので仲麻呂が居なくなって喜んでいた。

 

その後孝謙上皇は、藤原仲麻呂を後ろ盾としていた淳仁天皇の家に兵を送って、「お前は仲麻呂とつるんでいたから悪だ!天皇の地位をはく奪する!」と告げる。

 

淳仁天皇はこれによって島流しにされてしまう。

 

で、空いた天皇の座についたのは・・・孝謙上皇だった。

一度天皇の座を譲ったのにもう一度天皇になったんだ。(難しい言葉で重祚(ちょうそ)という)。

 

孝謙上皇改め称徳天皇となり、自分の大好きな道鏡を政治の世界に引き込み、なんと官僚トップの地位である太政大臣に配置してしまう。

 

一つ目の「神託」

 

称徳天皇の激推しによる道鏡の台頭。

この流れが面白くないのは、もちろん朝廷内のほかの官僚たち。

 

そもそも朝廷の官僚たちは、藤原仲麻呂があまりに酷いから、そのお仕置きをしようとしていた称徳天皇・道鏡に協力しただけ。

別に道鏡が好きだったわけでもなければ、孝謙天皇が再び天皇になることを望んでいたわけでもない。

 

なのに、官僚でもない坊さんが突然官庁のトップになっちゃうんだから、そりゃ誰だって違和感を覚えるよね。

 

 

そんな折、道鏡の弟にあたる人が朝廷に訪れて、「私は宇佐八幡宮にて、神様からのお告げを受けました。道鏡を天皇とすることで、天下に太平が訪れるそうです!」と言いだした。

 

道鏡もこの神託にノリノリで、「自分天皇になりたいっす!」と自己アピールを始める。

(本当に坊さんかよコイツ・・・煩悩だらけじゃないか)

 

明らかな出来レース

 

称徳天皇には子供がいなかったんで、前々から次期天皇を誰にするのかは注目されてたんだけど。

道鏡にメロメロの称徳天皇からすれば、道鏡が天皇になるならそりゃ~嬉しいわけで。

 

道鏡弟らによる神託を伝え聞いた称徳天皇は、「これは道鏡を天皇にするチャンス!」と考えた。

 

そこで称徳天皇は、「改めて宇佐八幡宮に使者を送って、その神託が本当かどうか確かめさせる」と命令した。

もちろんこれは出来レースにするつもりだった。

 

二回目の神託も一回目と同じく「道鏡を天皇に!」って内容なら、官僚たちを納得させられるからね。

 

 

正義の男・和気清麻呂

そんな雰囲気の中で派遣されたのが和気清麻呂という人物。(宇佐八幡宮神託事件のカギになる人物だ。)

 

清麻呂が宇佐八幡宮に出発する直前、案の定道鏡から「おいお前。“道鏡が天皇にふさわしい”って神託持って帰ってきたら、お前を高官にしてやる。頼むぞ。」と耳打ちされる。

 

一方そのあと清麻呂は、道鏡の師匠に当たるお坊さんから「あのバカ弟子が天皇になるなんてもってのほかだ。正しく神託を持ち帰ってきてほしい」と言われる。

 

さて、清麻呂は兎にも角にも都を出発し、長旅の末に宇佐八幡宮に到着する。

 

神様が乗り移るとされる神職さんの前で、清麻呂が天皇から預かった文書を読み始めると、乗り移った神が「やだ。その文章聞きたくない。」と拒否する。

 

清麻呂は「おっかし~な~」と思った。

なぜかって、もし「道鏡を天皇にしなさい!」って神託が本当なら、聞きたくないなんて言わないハズだもんね。

 

清麻呂がもう一度神様に呼びかけると、乗り移った神じゃなくて神そのものが登場。

そして「バッキャロ~!ただの僧侶が天皇になっていいわけないだろが!道鏡はさっさと排除せい!」という神託を与えた。

 

神託事件の終息

 

清麻呂は真面目な人柄だったんだろうね。

都に帰った後、その神託をそのままそっくり称徳天皇に伝えた。

 

もちろん、称徳天皇も道鏡も「神様はやっぱり道鏡を天皇にしなさいっていってました~!」という報告を待ってたからびっくり仰天。

激怒した称徳天皇は清麻呂を島流しの刑に処してしまう。

 

しかし、神様の意向に背いて道鏡を天皇にするのは、さすがに称徳天皇もためらった。

そうこうしているうちに高齢だった称徳天皇は亡くなってしまい、道鏡は唯一にして最大の後ろ盾を失ってしまう。

 

称徳天皇のいない道鏡はただの坊さん。

結局他の官僚たちの会議によって道鏡は天皇にふさわしくもなんともない、とされて逆に犯罪者扱いで島流しにされる。

 

これにて、道鏡の野望は泡と消えた。

以上が、宇佐八幡宮神託事件だ。

 

まあ、神のお告げ云々の信ぴょう性は置いといて、皇族ではない道鏡が天皇の座につくという異常事態は回避されたんだね。

 

 

ちなみに清麻呂は、道鏡が島流しにされたのと入れ替わりで都に戻ることを許され、官僚に復帰した。

めでたしめでたし。

 

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