テレビショッピングなんかで「いまから1時間限定!!」とか「これを逃がしたらもう手に入りません!」とかやっているけれど、緊急性をつくりだして、相手の判断を鈍らせるという作戦なんだ。
僕なんかは人が勝手につくりだした緊急性にはまりやすいから、欲しくもないのにどうしようと悩んでしまう。
だからあんまりそういった番組はみないようにしているよ。
もちろん、ダイレクトメールだとか電車の広告だとかは僕の意識の中に勝手に入ってしまうから避けようのない緊急性もあるのだけど。。。
ところで今回みていく張作霖爆殺事件も関東軍が「早くどうにかしないと!」焦って行った謀略みたいなんだ(確実にそうだことはいえないけど)。
「このままでは満州が蒋介石率いる国民政府に統治されてしまう!」という焦りが関東軍の判断を鈍らせてしまったのかもしてない。それで簡単に陰謀がバレてしまうという失態を演じてしまったのだろう。
それじゃ、本題に入ろうか!
張作霖爆殺事件とは?その目的とは?
山東出兵のごたごたがおさまってくると、北伐は再開されたよ(ここで詳しくやったよ)。
段祺瑞のあとに満州を支配していた(詳しく言うと満州の中心奉天省のあたりを支配していた)のは張作霖(ちょうさくりん)。
張作霖は日本が支援していた軍閥だったんだ。
でも、張作霖の軍はあまり強いとは言えない。
北伐はどんどん張作霖が統治している領域に踏み込んでいくよ。
このままでは満州が蒋介石率いる国民革命軍に奪われてしまう。
日本の関東軍(かんとうぐん)は焦ってくるよ。
旅順には関東庁(かんとうちょう)があって、行政は関東庁がやっていた。
でも軍事に関しては関東軍が任されていたよ。
そこで関東軍は張作霖を殺して彼の代わりに満州を軍事力で統治しようとしたんだ。
それが
張作霖爆殺事件(ちょうさくりんばくさつじけん)!!
日本が満州を統治するのを目的に張作霖を爆殺したんだね。
張作霖爆殺事件とその場所
この事件はひとことで言うと、張作霖が乗っている列車を関東軍が爆発させたんだ。
そうすれば国民政府か中国共産党が爆発させたのかもしれないし、関東軍の仕業だとバレないかもしれないしね。
張作霖は北伐を受けていた北京にいたんだけど、関東軍の説得で列車に乗って奉天へ逃げた。
でも奉天駅の直前で列車を爆破させられて死んでしまったんだ。
北京から列車に乗って到着の奉天駅近くで殺されてしまったんだね。
日本にも関東軍の陰謀だと知られてはいけない。
だから日本では
満州某重大事件(まんしゅうぼうじゅうだいじけん)
といわれたよ。
でも関東軍の陰謀は結局バレてしまう。
そこで張作霖の息子、
張学良(ちょうがくりょう)
は日本に対抗するために国民政府に満州の支配を認めてしまったんだ。
思わぬかたちで国民政府は全国統一を果たしてしまった。
関東軍は責任を負わないといけなくなったし、関東軍が統治するという目的も達成できなかったんだね。