前回は、秀吉の九州平定について見てきたね。
九州のほぼ全域を制覇していた島津氏に対し、20万もの軍勢を送って屈服させることに成功したんだった。
今回見ていくのは、信長が東北地方・九州地方の大名に対して発令した「惣無事令」について。
惣無事令ってなんだ?
いきなりなんだけど、惣無事令っていったい何なのか。
惣無事令は、「大名間の私的な領土紛争を禁止」するというもの。
要するに、「戦争すんな」って言っているわけだ。
で、もしこの令を破った場合、秀吉が非常に厳しい罰を与えるとした。
惣無事令に逆らったらどうなる?
惣無事令に逆らった戦国大名として有名なのは、前回九州平定で登場した島津氏、さらに次回説明する北条氏だ。
島津氏は、惣無事令に従わなかったことで秀吉に全力でぶっ潰されていたよね。
北条氏は関東の大名なんだけど、北条氏も惣無事令違反でぼろっかすに負けてしまう。
惣無事令は、秀吉がほかの大名を攻める「大義名分」を与えることにもなっていたんだ。
まとめ
秀吉が発令したこの「惣無事令」によって、関白としての秀吉の権力を一層強めることになった。
関白ってのは、天皇の補佐官のことね。
惣無事令は、天皇の名を借りて出されたために強い力と「大義名分」を与えたんだ。