前回は、南蛮貿易について見てきたね。
ポルトガルやスペインなど、ヨーロッパ南側の国々との貿易のことだった。
この貿易によって、戦国武将たちの争いに大きな影響を与えていく。
今回見ていくのは、ヨーロッパからやってきた「宣教師」について。
フランシスコ=ザビエルなんかが有名な宣教師だね。
いったい彼らは何をしに来ていたんだろう。
宣教師は「福音」を伝えに来た人
また難しいワードが出てきた。
「福音」とは、イエス・キリストがもたらした「人類の救い」「神の国」についての教え、つまりは「喜ばしい知らせ」のこと。
ざっくり言えば“キリスト教の教え”。
宣教師は、キリスト教を布教するために世界各地に赴いていたわけだ。
じゃあなんでキリスト教をそんなに広めたかったのか。
それは、キリスト教の「宗派」が関係している。
プロテスタントとカトリック
キリスト教はもともとカトリックっていう宗派が主流だったんだけど、これがある時点で「プロテスタント」という新たな宗派に分岐する。
ヨーロッパではこの二つの宗派で信者獲得争いを繰り広げていたわけなんだ。
そんな中、ポルトガルのカトリック系「イエズス会」は、“プロテスタントなんかに負けてらんねぇぞ!アジアの方にも布教だ!!”と意気込んだ。
こうして、ポルトガルの宣教師たちは日本を含むアジア諸国に布教をしに向かう。
まとめ
次回以降解説していく、有名な宣教師フランシスコ=ザビエルなんかもイエズス会からやってきた。
日本に宣教師が来たのには、ヨーロッパでの宗派争いが関係していたんだね。