NHKの番組で「歴史秘話ヒストリア」ってのがあるんだけど、知ってるかな。
この番組では日本の歴史を中心に、ディープであまり知られていないような事について放送している。
堅苦しい内容ばかりじゃなくて、去年では確かガンダムの歴史についてもやってたかな(笑)。話題になってたね。
受験にモロ出るような番組内容かと言われると微妙だけど、「歴史ってつまんねぇなぁ」と思ってる人は見てみるといいかも。
興味持てるとおもうよ。
ところで、HPで今後の放送予定欄を見てたら、2019年3月は戦艦大和についての内容があるとのこと。
番組では戦艦大和と広島・呉との関係について特集するらしい。
せっかくなので今回はその戦艦大和について、第二次世界大戦と関連させて見ていこうと思う。
本題に入る前に・・・。
あ、そうそう。
一つ前置きしておきたいんだけど、今回の内容はまず大学受験には登場しないと思う。
というのもね、第二次世界大戦中の日本の話はかなり議論を呼ぶと言うか、いろいろな思想を持った人がいるから大変なんだよね。
詳しく触れるのはやめとくけど・・・。
第二次世界大戦中のナチス・ドイツについてとか、戦前に日本が仏印進駐しようとした理由とかそこらへんは受験で普通にでるけど、
戦時中の日本の戦闘とかには受験ではほとんど触れられない。
というわけで、今回の内容はちょっと勉強に疲れた時の箸休め程度に見てほしい。
戦艦大和ってなんで有名なの?
さて。本題に入っていこうか。
戦艦大和って、よくクローズアップされるよね。
大和の一連の戦闘をモチーフにした映画があったり、「宇宙戦艦ヤマト」とか「艦これ」とか、大和を題材にした漫画・アニメ・ゲームがあったり。
そんな大和だけど、なんでまたそんなクローズアップされるのよと思うよね。
多分理由はいろいろあるんだけど、まず大和が当時世界最大の戦艦だったことが一番大きいと思う。
(排水量ってのは、自分がすりきり一杯の風呂に入った時にあふれ出る水の量の事をイメージしてね。)
大和は、全長263メートル、幅は約39メートル。排水量はマックスで約7万2千トン。≒大和を風呂に入れたら7万2千トンの水があふれ出す
長さ的には、東京都庁を横に倒したくらい(よりちょっと長い。)
現代だと東京タワーを余裕で越える長さのタンカーとかあるけどね・・・(笑)
で、大和はその大きさの他にも「主砲(大砲)のデカさ」が当時世界最大だった。
弾が出る穴の大きさが46㎝あるわ、砲身(筒になってるとこ)が20mあるわ・・・。
砲の威力も半端なかったようで、
貫通弾を使って射程内の敵を撃ったら、どんな戦艦でもブチ抜けた・・・らしい。
防御力もずば抜けていて、大和自身の主砲を大和に直撃させても耐えるレベルだったそうな。
このほか色々なトコに当時の日本の最新技術が使われていたとされる。
ちなみに、この大和どこで作られていたかと言うと・・・。
広島の呉という場所。
巨大なドックを備えていて、極秘裏に制作された。
こういう軍需工場があったことが、広島への原爆投下の理由にもなっている。
大和の悲しい歴史
当時一番デカくて、攻撃力高くて、守りも硬い。
「こりゃあ敵艦をバッタバッタと倒していったんだろうなあ・・・」
・・・と思いきや、実際はあまり華々しい活躍はない。
ミッドウェー海戦が大和の初陣だったんだけど、「大和は決戦になったときの切り札にしたい!だから今は温存したい」という海軍の方針によって、後方支援のみ。
その後も何度か作戦に参加してるんだけど目立った戦闘は特に行わず、自慢の超火力主砲も多くの艦船を沈めることは出来なかった。
(大和の風呂や居住施設が最新鋭で充実していたのと、戦闘をあまり行わず港にばかりいたことから大和ホテルとイジられたりもした。)
そして1945年の4月7日、沖縄に上陸したアメリカ軍を叩く(という名目の特攻作戦)ため沖縄に向かう道中、
アメリカ軍の猛攻撃を受けて沈んでしまった。
これだけ見ると「え・・・。史上最大で攻撃も防御も最大の戦艦とは・・・?」って思っちゃうよね。
実はこれにはちょっとした裏話がありまして。
大和を作り始めた当時設計者たちは、
「戦争はいずれ日本優勢に傾くだろうな。特に日本の航空部隊は超強いし、戦争終盤ではアメリカ側の航空機が日本の戦艦に爆撃できる状況にはないはず。」
と予想していた。
だから大和は、アメリカ航空部隊による爆撃はあまり考慮に入れず、砲撃能力に重点を置いた設計をした。
ところが、大和が参戦する時期の状況はまさに真逆で、
“ミッドウェー海戦までに空母と航空部隊を大量に失っており、制空権はむしろアメリカ側”だった。
つまり日本の戦艦にバンバン爆弾落とされちゃう状態だったんだ。
結果、アメリカの航空部隊から爆撃を受けまくり、大和はそれに対応しきれず沈んでしまったというわけだ・・・。