こ一度、世界恐慌について確認してみよう。
1929年にアメリカで起きた世界恐慌は日本の経済にもとんでもない打撃を与えて、その後のブロック経済でも日本やドイツに大きな不満をもたらす事になってしまったね。
この記事では世界恐慌が起きた理由とその後の影響について詳しく見ていこう。
世界恐慌が起きた理由
時代背景としては1920年代のアメリカってめちゃくちゃ儲かってたのね。
第一次世界大戦の時はヨーロッパに物資を輸出したり、戦費を貸したりして経済が絶好調だったの。
しかもヨーロッパから移民も多くいたし労働力は増えるわ、都市は開発されるわ、鉄道は敷かれるわと絶好調も絶好調。
最大の問題は1924年頃から絶好調のアメリカの株を人々が買いまくっていたんだよね。
今でこそ当たり前にある投資信託(代わりに運用する会社が株の売買をする仕組み)が始まったりして、
他にも手持ちの株を担保にして、少ないお金で大きな取引をしたりさ。とにかく、いけいけどんどん。
1924年から5年間でダウ工業平均は5倍に膨れ上がるほど、人々は株を買い続けたのさ。
他にも景気が絶好調で移民のおかげで人口がどんどん増えてくるから、大量生産をしまくっていたのね。
でも人々の購買よりも生産の方が多くなっちゃって「モノ余り」になってしまったんだ。製品が売れない会社の株とか持っててもしょうがないもんね。
それでみんなが同時に株を売って1929年の世界恐慌に繋がっていくの。
バブルってのは必ず弾ける運命にあって、実体が伴っていないのに価格が上がり続けると弾ける時は一瞬なんだよね。
日本でも1980年大にバブルがはじけたし、アメリカでも2008年にリーマンショックがあったよね。
アメリカの世界恐慌は1933年頃まで続くんだけど、失業率は25%にも上がって多くの自殺者を出すほど深刻だったんだ。
余談だけど、1933~34年にはアメリカは大幅な証券法の改正を行って、このようなバブルの崩壊が起きないように制度を整えていくんだけどね。
世界恐慌の対策として、ブロック経済やニューディール政策があるよ。
ブロック経済について詳しく知りたい人は、『ブロック経済政策とは?わかりやすく解説。第二次世界大戦の原因??』の記事を読んでね。
ニューディール政策に関して詳しく知りたい人は、『ニューディール政策とは?わかりやすく簡単に解説。ダムの公共事業とは?』の記事を読んでね。
ニューディール政策に関しては、以下の記事もご覧ください。
世界恐慌に対する日本の影響
このブログのタイトルにもあるように大学受験の日本史に特化したブログなので
日本に対する影響を覚えておこう。
大きな流れてとしては、第一次世界大戦で日本は空前の好景気だったんだけど、戦後は一気に不況に陥るね。
そして、1923年の関東大震災、1927年には昭和金融恐慌があって、日本だけ金本位制の復活に乗り遅れていたとこだったんだ。
よっしゃ!そろそろ金本位制に復活するぜ!!
と意気込んで金解禁をしたら、1929年10月にアメリカで株が暴落して世界恐慌に突入していくという、日本はなんともついていないタイミングなんだよね。
金解禁をした人物が暗殺されてしまうほど、当時の日本の経済にとっては大打撃だったわけ。
金解禁に関しては、『金解禁を行った井上準之助は暗殺されライオン宰相浜口雄幸は負傷する。』の記事を読んでね。
日本は世界恐慌のせいで深刻なデフレに苦しみ、その後経済を立て直すために、満州に力を入れていくことになっちゃうんだね。
世界恐慌に対する対応策として、イギリス、フランス、アメリカが取ったブロック経済政策に関しては、『ブロック経済政策とは?わかりやすく解説。第二次世界大戦の原因??』の記事を読んでね。