前期は自由民権運動と民選議院設立建白書をやったね。
民選議院設立建白書っての、「国会開いてくれよ!」というもので、建白書は左院に提出されたんだよね。
で、この民選議院設立建白書を出したのは愛国公党なんだけども愛国公党だの、立志社だの、愛国社など区別が大変なんだよね。今回はこの違いをしっかりやるんで、10回くらい読んで覚えてよ。
愛国公党と立志社と愛国社
愛国公党
日本最初の政党。1874年に板垣退助、後藤象二郎、江藤新平、副島種臣の4前参議に由利公正、小室信夫、古沢滋、岡本健三郎が加わって東京で設立されたよ。
征韓論で破れた板垣退助を中心に作られたわけだね。古沢滋がイギリスに留学しててさ、政党!ってものの仕組みを真似したわけ。
あの有名な民選議院設立建白書を出したんだね。
この愛国公党ってのは、自然消滅するよ。江藤新平が佐賀の乱に参加しっちゃたりしたからさ。
立志社
板垣退助が地元、高知に戻って作ったローカル的な政社だね。
片岡健吉、植木枝盛らを誘った士族中心の政社。
これは土佐だけのメンバーで構成されているんだよ。
この立志社に呼応するかのように、全国でローカル的な小さな政社がたくさんできていったんだよ。
士族や豪農を中心に結成されて、徳島の自助社、福島の石陽社などがあるね。
1874年の立志社以降は、政治活動を目的として結成された団体は、「政社」と呼ばれるよ。めんどくせーよね。
愛国社
立志社を中心に
「全国のローカル的な小さな政社を結合して、1つの大きな団体を作ろう!!」
ってことでできたのが、この愛国社なんだ。
愛国社は全国の小さな政社を吸収合併した全国的な政社
1875年に大阪で結成されたよ。
これが、愛国公党、立志社、愛国社のまとめだね。違いをしっかり理解しておいてね。