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三大財閥とは?簡単にわかりやすく。旧財閥についても。

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三大財閥といったら、どの企業(一族)の事を指すでしょうか!

・・・多分みんなお馴染み「三井」「三菱」「住友」だね。

 

三井・三菱はなんと江戸時代から、三菱も明治維新期から既に大きな力を持っていたんだけど、

明治維新にあたってお金のない新政府と結びつきを強力にしたこの三社は、貿易から金融、商社、鉱山経営などいろいろな部門に参入していく。

 

1910年代に入るとこの三大財閥は持株会社の形態をとり始めるわけだ。(詳しくは前回記事→https://jahistory.com/motikabu-gaisya/

 

今回は、この三大財閥の戦前の特徴、戦後の特徴の二つに分けて説明していくよ。

三大財閥(旧財閥)に共通する特徴

 

三大財閥(三井・三菱・住友)は、それぞれ別の財閥ではあるものの共通した特徴を持っている。

ちなみに、昭和に入ると出現する新興財閥とはその特徴がかなり違うんで、対比させて“旧財閥”と言われたりもする。

 

さて。

三大財閥に共通する特徴とは具体的に何なのか、というと・・・。

 

  1. 財閥一族による共同出資
  2. 持株会社の形態をとった
  3. 多角的な事業展開(事業間の関連性は薄い)

 

この3つ。

うん。言葉がめちゃくちゃ難しいね(笑)。

 

このままだと歴史嫌いになっちゃいそうだから、それぞれ噛み砕いていこう。

 

1.財閥一族による共同出資

 

これは読んで字のごとくって感じだね。

例えば三井だったら、三井家(本家)の人間とその親戚が財閥一族になる。

 

三菱は岩崎弥太郎を創始者とする岩崎家を中心として、

住友は住友家を中心として、様々な事業に共同で出資をした。

 

2.持株会社の形態をとる

 

多角化によって事業をどんどん増やしたはいいけど、規模がデカくなりすぎて統括が大変になったので、

それぞれの事業部門を株式会社として独立させ、その株を持株会社(本社)が持つ形態を取ることにした。

 

こうすることで持株会社(本社)は各子会社の経営判断に集中できるし、子会社も自分の事業にのみ集中できるからね。

 

旧財閥ならではの特徴だ。

 

 

【補足】

 

ちなみに、「持株会社の形態をとり」「事業部門を独立させた」メリットを詳しく言うと

  • 閉鎖性維持
  • 分権化・資源配分
  • 経営分離

という点が挙げられる。

 

①閉鎖性の維持

 

三井・三菱・住友といった旧財閥は、持株会社の株式・子会社の株式といった資産を一族が閉鎖的に管理していた。

 

言葉が難しいけど、具体的にいえば

 

  • 三井の全資産は、三井の本家・分家あわせて11家が所有
  • 三菱の全資産は、岩崎弥太郎と弟の岩崎弥之助2家が所有
  • 住友の全資産は、住友吉左衛門ただ一人が所有

 

というように、ある一族らによって全資産が管理されている状態だったってことね。

株式を創始者たちの家系に収束させることで、圧倒的な安定性を手にすることが出来たわけだ。

 

 

②分権化・資源の再配分

 

事業部を「株式会社」として子会社化して独立させ権利を移すことで、その子会社は「ある程度」自由な経営が行えるようになる。

大まかな経営方針は持株会社が決めるけど、子会社ごとの細かな方針についてはその子会社が決めても良くなるわけだ。

 

これを分権化という。

 

また、子会社は株式会社だから株主には配当金を渡さなければいけないね。

その株主って誰かと言うと、持株会社だよね。

 

つまり子会社の配当金は、外に出ることなく持株会社と子会社の間でループする形になるわけ。

それぞれの子会社からの配当金が持株会社にプールされ、それを持株会社が戦略に合わせて再分配することが出来る。

 

③経営と所有の分離

 

これは持株会社と財閥一族の関係の話ね。

 

明治初期までは、富を築き上げた財閥一族が資産を所有するとともに経営も同時に行ってきた。

しかし、明治維新期以降の多角化によって、さすがに財閥一族だけでは経営しきれなくなってしまった。

 

そこで、持株会社に専門経営者(一族の者に限らない、経営のスペシャリスト)を置いて経営を任せ、

財閥一族は経営への関与を小さくして資産の所有をするだけになっていった。

 

これにより経営の効率化が行われるようになったんだ。

 

 

3.多角的な事業展開

 

三大財閥は、とにかくいろんな事業を展開した。

 

三井だったら、三井銀行や三井物産や三井呉服店(のちの三越)、三井鉱山、芝浦製作所(のちの東芝)やら王子製紙やら・・・。

三菱は三菱為換店(のちの三菱銀行)や日本郵船、明治生命保険など。

住友は住友銀行や住友鋳造場、住友電線製造所など。

 

ここに書いた事業以外にも他にたくさんあるんだけど、とにかく展開した事業は多岐に渡る。

事業展開に必要な資金は、基本的に持株会社から配分される内部資本市場)ので、すごく安定的な資金供給ができる。

 

ただ、よく見てみると事業と事業の関連性は薄いことが分かるよね。

この点も旧財閥ならではの特徴と言える。

 

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