今日はちょっと悲しいお話だよ。
漫画のるろうに剣心にも登場していた相楽総三なんだけどもこれがまた悲しい草莽の志士でね。
もともとは良いとこの坊ちゃんなんだけども、尊王攘夷運動に参加して意味わかんないところで処刑されちゃった人だね。
赤報隊や年貢半減令は日本史で覚えておいて損はないよ。
相楽総三とは
相楽総三は草莽の志士だね。
以前も草莽の志士について話したことがあったけど、ちょっとばかし復習してみようか。草莽ってのは草むらって意味で、特別な役職には就いていないけど、政治について論じる人たちだね。
一般人で尊王攘夷運動などに参加した人立。
相楽総三は関東各地の草莽隊の挙兵に参加していて、天狗党の乱にも参加しているんだよ。
そんな相楽総三は1868年1月に赤報隊という組織を作って200~300人くらいの隊長を務めている。
どうしてこの相楽総三が脱藩志士や豪農商などを集めて、赤報隊を作ったわけなんだけども
新政府はこの赤報隊を官軍として認めているんだよね。
そして、赤報隊は「年貢を半減させよう!」というのを宣言しながら、東山道を進撃していくわけなんだけども、「年貢を半減させよう!」というマニフェストを掲げながら、人々から馬や資金提供を受けるのね。
まぁここまでは全然オッケーじゃん。
で、年貢半減令を新政府に建白して、旧幕府直轄領の年貢半減を認められるの!!
すごいじゃん!ここまで超オッケーじゃん!!
しかし!!
マジ新政府はえげつなくてさ。
「やっぱり年貢半減やめるわ。お前ら不正にみんなからお金集めてたから偽官軍ね。」
と、赤報隊を切り捨てるのね。年貢半減するのが惜しくなったんだよね。
新政府のダークサイドが垣間見れる出来事でしょ?
実は年貢半減令ってのも最初は新政府が言い出したことなんだよ。江戸幕府を倒すために、庶民に「年貢高いでしょ?新政府になったら半減しますから、どうそお見知りおきを!」としておいて人気を集めるの。
そして、草莽の志士で討幕から一貫して協力して戦ってきてくれた相楽総三のような隊を悪者にしたてて、
「年貢半減?それ赤報隊が勝手に言ってるやるでしょ?」
「あいつら、年貢半減を掲げてみんなから不正にお金得てるんだよ?」
として、裏切っちゃうんだよね。
相楽総三の奥さんも後追い自殺してるくらいだから、マジ可哀想だよ。
そんな相楽総三らを悼み、1870年には下諏訪に魁塚(さきがけづか)というお墓が建てられたよ。
改革には痛みが必要とは言うけどね。