昭和時代

リクルート事件とは?簡単にわかりやすく。

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平成もあと少しで終わりだね。

そのつながりで(?)今回は昭和終わりに起きた“リクルート事件”についてみていこうと思う。

 

リクルート、って名前でなんとなく想像ついてる人もいると思うんだけど、今でもTVCMとかでよく耳にするあの会社のこと。

 

就活生御用達のリクナビとか、求人情報誌のタウンワークとか・・・。

学生に身近なとこでいうとスタディサプリもリクルートがやってるね。

 

実はこの会社、昔日本中を騒がせた大事件を起こしてるんだよね。

 

どういう事件かっていうとまあ贈収賄事件なんだけど。とにかく規模がデカい。

詳しく見ていこう。

リクルート事件とは?

 

リクルート事件は、1988年(昭和63年)に発覚した贈収賄事件(賄賂を送ったりもらったりする事件)。

冒頭でも言った通り、ものすごく規模のデカい贈収賄事件だった。戦後最大と言われるほどにね。

 

具体的に言うと、

  • リクルート社の子会社に株式会社リクルートコスモスってのがあった
  • リクルートコスモスは当時未上場だった
  • リクルートコスモスの社長は自分の会社を政界や財界で高い地位に置くため、その未公開株を賄賂として政治家やNTTの有力者に渡した

という事件だった。

 

当時の総理大臣だった竹下登首相をはじめ、前首相だった中曾根なかそね康弘阿部晋太郎(現首相の安倍晋三のお父さん)などなど、数々の大物政治家が賄賂を受け取ったとして疑惑をかけられた。

このほか文部省・労働省の官僚NTTの重役社員賄賂を贈った側のリクルート社員も有罪判決がでた。

 

未公開株ってなに?

 

ここで、「未公開株」というたぶん聞きなれてない言葉についてちょっと解説。

今の世の中にある会社の多くは“株式会社”、つまり株式を投資家たちに買ってもらって、そのお金で事業を行っていくスタイルをとっている。

 

で、株式を公開している企業(=証券取引所に上場している企業のこと、東証一部上場企業とか言ってる企業がこれ)の株式は僕ら一般人でも買うことができる。

 

ただ株式会社の中には、株式を公開していない(証券取引所に上場していない)非上場企業もある。

こういう株式会社の株(未公開株)は、証券取引所を介して購入できないので一般投資家はほとんど購入できない。

 

経営者に直談判して買わせてもらうとかはできるかもしれないけどね。

 

 

ところで。

非上場企業は、一定の条件を満たせば上場することもできるんだけど・・・。

この非上場企業が上場する時ってのは場合によっては投資家が莫大な利益を得ることができることがあるんだ。

 

例えば、Aという株式未公開の会社があったとしよう。

この会社が上場することになったとき、Aは自社の未公開株を証券取引所に公開する直前で一般投資家向けに販売する。

 

Aは100株5000円で未公開株を売ったとしよう。

ここが一つ大きなポイントで、このAという会社が世間からとても評価されている会社だった場合、

投資家たちは「いやいや100株5000円は過小評価しすぎっしょ!もっと高くても買うわ!」という反応を見せる。

 

すると需要が大きくなるので市場に出たときAの株価は100株10000円とかになる。

そしたら未公開株を5000円で買ってた人たちはここで売れば倍になって帰ってくることになるよね。

 

未公開株を持ってると、こういうこういう儲け方ができるわけだ。

まあもちろん株価が100株1000円とかになっちゃって、逆に大損こく可能性もあるけど。

 

 

リクルート事件は、リクルートコスモスという非上場企業の未公開株を政治家たち有力者に上場前に渡しておき

上場後その株をもらった人たちは売却することでお金を得るという仕組みの贈収賄事件だったわけだ。

 

よくある現金を使った賄賂じゃなくて未公開株を使ったって点でも話題になった。

 

 

楢崎弥之助議員とマスコミによって大々的に発覚

 

この未公開株の贈収賄が発覚する発端は、川崎市の職員に対して未公開株が譲渡されていたのを朝日新聞がスクープしたことがきっかけ。

このスクープを機に国会では未公開株の譲渡問題が追及されるようになった。

 

中でも、以前起きた汚職事件・ロッキード事件も厳しく追及した楢崎ならざき弥之助という衆議院議員が、この件について厳しく追及を始めた。

これを恐れたリクルートコスモスは、楢崎議員に対して「あなたにも賄賂贈りますから、どうかこの件の追及はやめていただけませんかね・・・」としきりに提案を行うようになった。

 

楢崎議員はこの提案を受けて、あえて賄賂についてリクルートコスモスと話し合うふりをして日本テレビにその様子を隠し撮りさせ、

後にその映像とともにリクルートコスモスの贈賄疑惑を全国ネットで公表した。

 

これが決定的となって東京地検特捜部が動き、関係者が相次いで起訴されていくことになった。

 

リクルート事件のその後

 

リクルート事件には、さっき言った通り当時の総理大臣など大物政治家が多数関与していた。

国民は、賄賂を受け取った人はみんな有罪になるんじゃないかと思ってたんだけど、(謎の力が働いて)大物政治家たちは起訴されなかった。

 

また今回の事件は、数人の政治家が賄賂もらってたとかの騒ぎじゃなく、非常に多くの人がかかわった事件だったために、

国民は「今の政治はマジで腐ってやがる!」と政治に対する不信感を高めていった。

 

結局、この後に続く自民党の総理も別のスキャンダルを起こしたことでさらに支持率を落とし、後の選挙では自民党が大敗する結果になった。

 

まさにリクルート事件は昭和最後の大スキャンダルとなったわけだね。

平成は穏便に終わってほしい・・・(笑)。

 

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