さて。今回はいよいよロシアからの使節がやってくるよ。
その人物こそラクスマン。ラックスマンとも言われている。細かすぎてどうでもいい違いだけど・・・。
彼は一体何をしに来たのだろうか。
詳しく見ていこう。
漂流していた大黒屋光太夫が関係!
ラクスマンが日本に来ることになったのは、ある日本人がロシア近海に漂流していたのをロシア人に救助されたことが関係している。
この救助された人物というのが、大黒屋光太夫という船頭さん。
なんと漂流期間は8か月に及んでいたという。
光太夫はその後、ロシアの女帝・エカチェリーナ2世と謁見する。
その際、エカチェリーナ2世は日本に興味を持ち、日本と通商交渉(貿易しませんか?という交渉)を行おうと考えた。
そこで派遣されたのがラクスマンだったわけだ。
通商交渉は失敗したけれど・・・。
ラクスマンは、大黒屋光太夫を日本に還すことと共に、エカチェリーナ2世から命じられた通商交渉を行うべく出航し、根室(北海道)に来航する。1792年のことだった。
その後松前というところで「貿易しませんか」という話をしたんだけど、当時はもちろん鎖国中。
よって通商交渉は失敗に終わる。
まとめ
通商交渉が失敗した代わりに、ラクスマンは日本についての書物や日本の特産品、さらには「長崎になら今度来てもいいよ」というパスをもらって帰る。
これにはエカチェリーナ2世もにっこり。
ラクスマンは昇進することができたという。
日本側としても、大黒屋光太夫から貴重なロシアの内情を知ることができた。
これが、ロシアと江戸幕府のファーストコンタクトとなる。