応天門の変をわかりやすく!事件の真犯人、真相とは?

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前回見た「承和の変」で、良房の権力は相当強大なものになり、他の有力氏族に悪いイメージをつけることに成功した。

 

そんな中、ど~も不可解な事件が発生するんだよね。

応天門の変というやつなんだけどね。

 

この事件、真相がどうとかとか、黒幕が別にいるんじゃないかとか、まあいろいろ言われてる事件で。

良房黒幕説まである事件。

 

今回はこれを詳しく見ていくよ。

源信と伴善男の対立

 

まず前提として、応天門の変の登場人物について少し。

 

当時左大臣だった源信(みなもとのまこと)と、当時大納言だった伴善男(とものよしお)ってのが今回の主人公だ。

この2人、前々からかなり仲の悪い者どうしだったらしい。

 

伴善男の方は特に、「どうにかして源信を左大臣から引きずり降ろしてやりてぇ・・・」と頭で策を妄想するレベルの嫌いよう。

というか、実際に「源信、謀叛起こそうとしてます!」とか適当なこと言って評判落とそうとしたこともある。

 

ちょっと人を陥れるにしては考えが甘いような・・・。

 

応天門が燃える→チャンス!

 

そんなこんなのある日、突如平安京内の門の一つ、応天門で火災が発生。

 

今でも火事って消し止めるのに結構時間かかるよね。

当然このころは消防車もポンプ車もないわけで、火事ってのはホント怖い事件だった。

 

しかもそれが天皇のいる京で起きたとなれば、一大事だよね。

 

普通に考えて門の近くに火が付くようなものは無いから、放火の疑いが強まった。

そこで犯人捜しが始まった。

 

ここで伴善男がすかさず、「火をつけたのは源信です!僕知ってます!」と言いふらした。

これを聞いた当時の右大臣・藤原良相(よしみ)は、伴善男の言葉を信じて源信の家に兵を送った。

 

が・・・どうも様子がおかしい。

 

良房たちの疑いの目が伴善男に

 

源信は本当にこの件には関わっていない様子で、兵に囲まれるやびっくり仰天。

「いやマジでやってないって!ほんとに知らんよ!」と叫ぶ源信を見て、現地に派遣された藤原基経(良房の子)は、ちょっとこの流れに違和感を感じた。

 

「よく考えたら伴善男、事件起きた後なんの証拠もなしに源信が犯人だとか言ってたな・・・。なんか怪しいな・・・」と思った基経は、この件を父である良房に相談。

 

良房は源信が疑われていることや、藤原良相が勝手に兵を出していることを知らなかったので超驚いた。

で、「ちょっと待て待て!証拠もないのに源信をとっ捕まえようとするな!」と言って天皇にも相談、命を出してもらいとりあえず源信の身柄の安全は確保。

 

目撃者の登場

 

源信をめぐるひと悶着があったのち、朝廷側は改めて目撃者がいないかどうかを調査し始めた。

まず怪しまれたのは伴善男。

 

まあ源信の一件もあるし疑われるのは当然よね。

 

朝廷側は伴善男とその息子を逮捕し、拷問まがいの尋問を始めた。

が、いくらやっても伴善男側はやってないと言い張る。

 

う~ん一体どうしたものか・・・と思っていたところに、一人の目撃者が現れる。

 

その目撃者というのが、大宅鷹取(おおやけのたかとり)という人物だ。

大宅鷹取は、「伴善男とその息子たちが、応天門から走り去るのを見ました!」と証言。これをもとに再び捜査が行われ、共犯したと思われる人物をさらに2人とっ捕まえて尋問を開始。

 

最終的に全員放火にかかわったことを認めたため、主犯格の伴善男達は全員流罪、おまけに善男たちに近しい人たちも連帯責任で僻地に飛ばされた。

 

良房の陰謀はあったの?

応天門の変でよく言われるのが、「この事件は良房が真犯人だったのではないか」という話。

 

確かに事実だけ見ると、ホントうまい具合に伴氏は流刑で朝廷から一掃され、源信は良房に助けてもらったという借りがあるから頭が上がらない。結果、良房の一人勝ち状態が作られる。

 

他にも不自然な点や疑わしい点があって、

  • 伴善男は最後まで放火を否定していたけど、尋問官が「お前の息子たちは自白したぞ。お前だけが否定してるっておかしいだろ」と圧力をかけて罪を自白させた
  • 普通放火犯は死刑になるところを、なぜかちょっと減刑されて流罪で済んでいる
  • 大宅鷹取は過去に伴善男の手下に娘を殺されていたので、大宅鷹取がウソをついて伴善男を犯人グループの一人に無理やり入れた可能性

などなど・・・。

 

こういった疑問点から、「ホントは良房が応天門に火をつけたんじゃないの~?」なんて話まである。

 

さすがに良房が火をつけたりはしてないと(個人的には)思うけど。

 

この放火事件を利用して伴善男らジャマな官僚を一掃、さらには源信も綺麗に自分の手の内に収めてしまったことから

「事件後の尋問・拷問、裁判、流刑の執行」の一連の流れに良房の工作はあっただろうね。

 

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