さて、強力なネゴシエーター・総領事ハリスの尽力もあって結ばれた日米修好通商条約。
このブログを過去から遡って順番に読んでくれている君は、このあたりの流れがクリアに頭に入っているはずだ。ただの暗記だけの勉強とは大違い!理解と流れで知識はより強固になる。
アロー戦争にに便乗して、「イギリスとフランスが連合組んで日本に来たらどうすんの?アメリカと仲良くすんの?しないの?」と迫ったハリス。
その結果、結ばれた日米修好通商条約は必ずチェックしたい内容だ。
日米修好通商条約で開校した5港
横浜
神戸
函館
長崎
新潟
この5港の覚え方はコレだ!!「横は何?(よこはなに?)」さぁ一緒に唱えてみよう!
日米修好通商条約!横は何?
日米修好通商条約!横は何?
日米修好通商条約!横は何?
ありがとう。歌のお兄さんになった気分だよ。み~んな、上手にできたね!
そう、この5港は必ず暗記しなくてはならないのだ。
その中でも絶対に覚えなければならないのは、横浜港だ。高校入試でも幕末の取引量が最も多い港はどれか?みたいな問題で、横浜港を答えさせる問題が良く出るよね。
1859年に開港して、幕末貿易の約80%くらいを占めてたんだよ。今でも横浜って言うとちょっと外国人感あるじゃん?赤レンガとかオシャレだし。
不平等条約の内容
この日米修好通商条約ってのは不平等条約だったんだ。もちろん日本にとってね。
その内容が以下の通り。
領事裁判権の設定
自由貿易の承認
関税自主権の否定
公使の江戸駐在
公使ってのは、外国に駐在して自分の国の代表やる人ね。大使ってわかるでしょ?あれの次の階級だね。
イギリスなんて今の高輪にある東禅寺って寺の境内を借りてたからね。外国人を寺に住まわすなんてさすが仏教だよね。多様性ありすぎ。
中学生でも習ってるけど、この日米修好通商条約の最大の目玉は、「治外法権」を認めちゃたことと「関税自主権が無い」ってことね。
この2つは本当やばすぎ。
外国人が暴れても日本で法律で裁けないし、自分の国の関税率を自分で決められないし。
日米和親条約でも片務的最恵国待遇を認めて、日米修好通商条約では、領事裁判権を認めて、とかなり一方的にやられまくっている日本だから、明治時代はこの条約を改正することが急務だったわけだね。条約改正はまたのちほどな。
日米修好通商条約を結んだアメリカの初代総領事のハリスについて詳しく知りたい人は、『ハリスはアメリカの初代総領事。日米修好通商条約を調印!』の記事を読んでね。