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美濃部達吉の天皇機関説事件についてわかりやすく。

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いつもコメントありがとう!

通史に関しては一通り記事を作成したので、これからは人物にフォーカスしていくコンテンツを作っていくよ。

このブログの『カテゴリ』から『人物』を選択して読んでいってくれると幸いだ。

学校の授業や大学受験で何か調べたいー!!と思っても

余計な事まで多く解説しているブログばかりだと思う。wikiとか良い例だ。

しかし、大学受験の君たちは『大学受験に必要な知識だけ』を覚えれば良いわけなので、このブログも大学受験に日本史に必要な内容+αくらいにとどめておく。

では、じっくり見ていこう。

 

美濃部達吉の天皇機関説事件

美濃部達吉は東京帝国大学で長らく教授を務めた頭の良い人だ。

ドイツ、イギリス、フランスで法律を学んできたら、欧米の法律に関して精通していて、その影響で日本に帰ってきてから

いくつか本を書いたわけだ。

 

難関大を受験をする人は、美濃部達吉の著書『憲法撮要(けんぽうさつよう)』『憲法講話(けんぽうこうわ)』『遂条憲法精義(ちくじょうけんぽうせいぎ)』

の3冊が美濃部達吉の著書だと頭の片隅に入れておいてもいいかもしれない。

 

天皇機関説をわかりやすく考えるのであれば、

国家という国を『会社』みたいに考えた時に、天皇は1つの役割に過ぎないよね。

ってのを唱えた理論ななわ。

 

国が統治権(主権)を持っていて、国家の元首である天皇は、その中でも最高機関として憲法に従って統治権を行使する存在だよねって事で

海外で法律を学んできた美濃部達吉らしい、憲法重視の考え方なわけ。

だから、天皇も役割があってさ。それを行使している存在、機関だよってこと。

 

学校でもさ、校長先生がいて、職員室があって、生徒会があって、委員会があって、生徒達がいるわけじゃん?それを支える親とかPTAとかがあるわけだ。

じゃあ決め事を校長先生が最後に決定する人だとして、

この大きな組織の中で校長先生も一つの機関を担っているわけ。この場合だと校長先生機関説だよね?

 

美濃部達吉は似たような事を自分の本の中で書いたの。

天皇も国家という組織の中の1つの機関だって。これが天皇機関説。

 

『めっちゃ失礼じゃね??』

 

そう言い始めたのが、軍人出身議員菊池武夫だね。貴族院でブチ切れ始めちゃったわけ。

そりゃ軍人ってのは「天皇のために!!!」って事で働いていますから、天皇は絶対的存在で国家をも超越してるぅ!!

って考えているので、美濃部達吉マジ不敬って事になったわけ。

天皇機関説は日本の国体にそむく不敬の学説

という事ですね。

 

 

天皇機関説はその後どうなった?

美濃部達吉はそんなに怒られると思ってなかったのに可哀想だよね。

『いやいや、そういうつもりじゃなくてさぁ!!』

と、釈明しようと貴族院で演説をしますが、不敬罪で告発された上に美濃部達吉が書いた三つの著書は発禁処分に。

 

その年に美濃部達吉は議員を辞職。翌年には天皇機関説にブチ切れた暴漢にも襲われてしまったんだ。

暴漢ってのはもちろん右翼の事ね。

そして天皇機関説は闇に葬られてしまう事になった。

 

美濃部達吉のその後は、1945年の第二次世界大戦後に幣原内閣で憲法問題調査委員会の委員長を務めているよ。

大日本帝国憲法で痛い目を見た美濃部達吉は日本が戦争に負けた事で、再び法律家としての仕事を得たわけだけど複雑な気持ちだったろうね。

 

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