前回は、俳諧の歴史について詳しく見てきたね。
元禄時代、松尾芭蕉の登場によって大きく俳諧の歴史が動いたよね。
今回はそんな俳句界のゴッド・松尾芭蕉に迫っていこう。
松尾芭蕉ってどんな人?
芭蕉は幼少のころから俳諧に親しんでいた。10代のころからすでに俳諧を習っていたんだ。
大人になってからは江戸で武士・商人たちに俳諧の先生としていろいろ教えながら、自分も俳人として作品をいくつも作る。
有名なのは、
古池や 蛙飛び込む 水の音
という句。
この句の何がすごいって、読んだ後に「ちゃぽーん・・・」っていう水の音が本当に聞こえてきそうになるところ。
芭蕉の俳句は、このような「句に書かれていない部分=余韻」が特徴だ。
奥の細道で、数々の名句が生まれる
芭蕉が晩年近くなったころ、東北地方・北陸地方を旅した内容を、俳諧を交えて書き記した「奥の細道」が生まれる。
奥の細道では、たくさんの名句が収録されている。
夏草や兵どもが夢の跡 (なつくさや つわものどもが ゆめのあと)
閑さや岩にしみ入る蝉の声 (しずかさや いわにしみいる せみのこえ)
五月雨をあつめて早し最上川 (さみだれを あつめてはやし もがみがわ)
荒海や佐渡によこたふ天河 (あらうみや さどによこたう あまのがわ)
まとめ
芭蕉の句は、現代に生きる僕らでも感動できる。句の美しさが全く色あせないのは、芸術として完成されているからだね。
芭蕉は、まさに日本を代表する俳人なんだ。