激動の開国について学んできた。
1858年に総領事のハリスと大老井伊直弼が日米修好通商条約について学んできたよね。前回は領事裁判権と治外法権の違いについて学んだから、今日は関税自主権についていってみようか。
関税自主権がなーい!!ってのは、高校生にはなかなか理解しづらい内容かもしれないね。
でもTPPとか流行ったじゃん?関税ってのは貿易をする上で非常に重要なファクターなんだよ。その権利が無いわけだから、そりゃ困るわよな。不平等!不平等!
じゃ、関税自主権についていってみようか。
まずは、関税についてだ!
はっはっはー!恥ずかしながら、俺も高校3年生の時は関税の目的が良くわかったなかったよ。
絶対まずはそっからいいた方がいいわな。
関税ってのは輸入品にかけられる税金のことだ。国内の製品を安い外国の製品から守るための方法なのだ!
日本の米農家について考えてみて。一大産業じゃん?
関税決められる権利が無かったらさ。安い外国のお米が大量に入ってきちゃうわけ。日本の米農家ヤバくね?ライバル増えたら。
だから、外国のお米に高い税金をかけて国内のお米産業を守ってあげましょうねー、大丈夫ですよー。ってのが関税。
わかった?
自分の国の経済や産業を守るためにも関税ってのは必要なんだよ。
ぜーんぶ外国の安い製品が入ってきたら、一気に職を失う人が出てきちゃうわけだし。だから輸入品に関税をかけるわけだな。
協定関税とはなんぞや
協定関税ってのは、国と国同士が相談しながら税金の率、つまり税率を決めることさ。
俺がお前に輸出する製品の税率は5%にしようぜ。
俺がお前から輸入する製品の税率は10%にしようぜ。
って相談しながら決めるの。
まぁでもさ、ジャイアンとのび太が相談しながら決めたらどうなると思う?
のび太には決定権ないよね。全部ジャイアンが決めちゃうじゃん。まさにそーゆーことだよ。
日本がアメリカに輸出する製品については、税金を決める権利なんてほとんどなかったから勝手に決められていたようなもんだね。
これでわかった関税自主権
もうわかったんじゃない。
関税自主権ってのは、関税を自主的に決められる権利のことだよ。
例えば、アメリカから小麦を輸入するとしてさ、「小麦いっぱい入ってきたらヤバくね?米食わなくなるじゃん!税金あげようぜ!!」って思っても上げれないの。
協定関税だから!
2国間で相談して決めなきゃいけないからさ。小麦の税金あげたいなーって思ったところで、まずは相手にお伺いを立てなきゃなんない。
で、相談して決めなきゃいけないわけ。のび太がジャイアンに意見したところでどうなる?無理だわな。
だから、結果として日本は「協定関税だったために、関税自主権がない」という状態だったんだよね。