前回は大日本帝国憲法について学んだね。
近代国家としての条件的な憲法を持つことができて、日本国民は狂喜乱舞したわけだ。伊藤博文も1882年か7年間かけて準備してましたからねー。憲法制定は嬉しかったんじゃないかな。
この明治憲法と同時に制定されたのが皇室典範だよ。
皇室典範とは?
皇室典範は皇室関係の法規で、なんと!大日本帝国憲法と同格だと見なされていたのね。さすが天皇家!
皇位の継承や即位についてや、皇室のお金に関することなどが規定されているんだよ。
前に枢密院についてやったよね。
枢密院ってのは大日本帝国憲法の草案を審議する場所だったけども、この皇室典範も枢密院で審議されて作られていったのさ。
だから、この皇室典範ってのは大日本帝国憲法と同時期に作成されて、審議されて、発表されたわけ。
皇室財産とは
またまた岩倉具視ちゃんが画策しているんだけど、1880年代からちょっとずつ皇室の財産を作りあげていっただのね。
名目は、
「議官で予算が足らない時に皇室の財産を財源をしよう!」
ってことでね。もっともな理由だね。
なんで岩倉具視が「画策している」って表現を使ったか?と言うと、
国会を開いたらさ、予算ってのは国会で決められちゃうじゃん?だから、これはマズイ!と思ったんだよね。
で、徐々に国有の林や土地をどんどん皇室の財産として移動させていって、皇室財産を確立したわけね。
国会開設前に、国の財産を皇室の財産にしちゃおうぜ!!
ってこと。これによって、国会の予算審議から皇室の財産を遮断することができたわけ。国会開かれる前に政府が保有していた株式なんかも皇室の財産に振替えられていったんだよ。
ご存じのとおり、第二次世界大戦で日本が負けちゃったあとは皇室財産は国有化されるんだけど、当時の財閥10個分くらいの莫大な財産を持っていたらしいよ。
すげーな、おい。まさに特権階級だね!