国郡里制をわかりやすく。国司や郡司、里長の仕事とは?

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大宝律令で新たに仕組みが作られたものとしては大きく分けて、前回見てきた「太政官制」と、今回見ていく「国郡里制」の二つがある。

 

大化の改新ごろから地方行政組織は作られていたけど、701年に出された大宝律令で、刷新された地方行政のシステムが新たに定められたってわけだ。

 

言葉にすると難しいけど、基本的な仕組みは意外と現代の感覚とも変わっていなくて、分かりやすい。

 

詳しく見ていこう。

五畿・七道

 

まず国郡里を見ていく前に、五畿・七道というモノについてちょっと触れておきたい。

大宝律令では、日本の行政区画を都と五畿・七道で分けるという仕組みをとった。

 

地図で見るとこんな感じ。

国土交通省 関東地方整備局 横浜国道事務所

http://www.ktr.mlit.go.jp/yokohama/tokaido/02_tokaido/04_qa/index1/a0101e.htm

 

まず本州のの中心あたりに「(画像では平安京になってるね)があって、その近辺が「畿内」と書かれている。

「畿内」という区分には5つの国が含まれていることが分かる。

 

さらに畿内の外側には、「~道」と名の付く区分が全部で7つあるね。

これを「七道」と呼ぶ。

 

現在でも東京~名古屋、大阪までを結ぶ新幹線を“東海道新幹線”なんていうけど、その名称はこの五畿七道のころの名残ともいえるね。

 

 

五畿七道がイメージしにくい人は、現代でいう「関東」とか「関西」とか「四国」とかみたいな、“地域の区分”なんだと考えてみるといいよ。

 

国・郡・里

 

さっき見てきた五畿・七道の下には、「国」が配置された。

例えば東海道にある国を例にとると、「上総国(かずさ/現在の千葉)」とか、「駿河国(するが/現在の静岡)」とかがあった。

 

国は今でいう都道府県のイメージかな。

 

 

で、さらに国の下には「郡」が配置される。

郡は今でいうと、市くらいのサイズを考えるといい。

 

「里」は郡のさらに下。

まあ、「~村」とかそれくらいのサイズをイメージしてみて。

 

こんな感じで国郡里という行政組織を作ることで、政策などを円滑に、効率的に行うことができるようにしようとしたわけだね。

 

国司・郡司・里長の仕事とは?

国司

「国」に置かれる官僚、そのトップ層になるのが国司という人たち。

国司は、中央の官僚(朝廷に仕えている役人)が任命されて、地方に派遣される。

 

国のトップを朝廷の官僚にすることで、地方を統一支配するというスタイルだったわけね。

 

国司の仕事は、国司には祭祀から国内の政治、裁判から軍事まで様々。

なんでも担当してるって感じ。

 

これは言い換えると、国司は国のほとんどの権限をすべて手中に収めているとも言える。

国司は絶大な権力を持っていたんだ。

 

ちなみに任期があって、6年で終了。

 

郡司

郡司は、国司が取り扱う仕事内容をより実務的にした感じ。

具体的には、田んぼの割り当てを取り決めたり税の徴収を取り扱ったり。簡単な裁判程度なら担当する。

 

国司と大きく違うのは、「郡司は中央から派遣された官僚ではない」ということ。

郡司はその地域の有力な豪族が“世襲で”登用されていた。(だから任期はなし。)

 

国司ほどではないとは言っても、税を徴収する権利を持っていることからもわかるように、絶大な権力を持っていたんだよ。

 

 

里長

 

これも中央からの派遣官僚ではなくて、地元の有力な農民から選ばれた。

里長には国司・郡司のような巨大な権力はなくて、税の取り立てとかがメイン。

 

 

大宝律令以後の律令国家では、こんな仕組みで地方行政が行われていたんだよ。

イメージついたかな。

 

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