今回見ていくのは、宝暦・天明文化の時代において発展した「国学」という学問について見ていくよ。
国学は幕末に盛んになる「尊王論」につながる部分があるから非常に重要だ。
国学を簡単に言うと・・・
国学は、平たく言うと「日本の古典を読んで研究する」学問。
古典を研究することで、「自分たち日本人の根っこにある精神って一体何なんだろう」ということを探求していった。
・・・って言ってもなんかピンとこないよね。
国学者たちが言いたかったのは、
「古事記とか万葉集とか、日本の歴史や文化を良く調べてみたんだ。
そしたら、天皇が政治を行っていた時代が一番きれいにまとまってた事が分かった。
つまり、中国から“儒教”とか“仏教”が入ってきてから日本はおかしくなってしまったんだよ!
日本は天皇中心の政治に戻すべきだ!」
ということ。
これがまさに『復古思想』(昔に立ち返ろうという思想)、ひいては『尊王論』につながっていくんだ。
有名な国学者たち
国学のもととなったのは、江戸初期の和学者・契沖という人物。
この契沖に学んだ荷田春満(かだのあずままろ)という人物から「国学」という名前が使われ始めた。
その後春満の弟子である賀茂真淵(かものまぶち)や本居宣長(もとおりのりなが)、塙保己一(はなわほきいち)といった国学者たちによって大成される。
まとめ
国学は、ザックリいうと「中国からの思想が入る前の日本が最高!昔に戻ろうぜ!」という学問だったね。
次回からは、国学者それぞれをクローズアップしていくよ。