今日は大津事件だよ。
悲しき青木周蔵の話をしたよね。せっかくイギリスがロシアの南下政策を恐れて、日本とナカヨシコヨシしようと思ったんだけども、津田三蔵がニコライ2世切り付けちゃったからさ。
外相の青木周三は条約改正に向けていい線いってたのに、辞任さられちゃったよね。
この大津事件ってのは、児島惟謙の活躍がマジすげぇから、要チェックやで!!
大津事件の津田三蔵
まずは、大津事件ってのがなんなのか考えてみよう。
1891年5月に日本に来ていたロシアの皇太子(のち皇帝ニコライ2世)を滋賀県の大津で津田三蔵が切り付けた事件だね。
なんで、そんなことしたの?
津田三蔵はロシアの皇太子が日本に来たのは、日本を侵略するための視察だ!
と、信じ込んでいたんだね。こういった噂は当時の日本では有名だったらしくて、正義心の強い津田三蔵は皇太子を切り付けたわけだ。
いやー、やべぇやつだよね。
今の国際社会で違う国の皇太子なんか切り付けちゃったら大問題じゃん。
それを津田三蔵はやってしまったわけ。
実際はこのロシアの皇太子は日本大好き人間で日本LOVEだったらしいんだけどね。
政府の対応
列強の1つであるロシアの国の皇太子さまを切り付けちゃったわけだから、政府は冷や汗ドバ―っもんだよ。
「今すぐ津田三蔵を死刑にしろ!!」
と、ほぼ多くの政治家が声高に叫んだわけ、
伊藤博文なんか、
「死刑に反対するやつがいたら、戒厳令出してでも津田三蔵を死刑にしろ!」
と怒鳴りちらしたらしい。
そりゃね。まだ発展途上だった弱小の日本が列強のロシアにオイタしちゃったわけだから、
ロシアに侵略されてもおかしくない事件なわけですよ。
今すぐ津田三蔵を死刑にしてさ、
「犯人は死刑にしましたので、どうぞお許しを!お許しをーー!」
と、アピールするしかないじゃん。
それに対して、反対の意を表明したのが、外相の青木周蔵だったり、大審院の児島惟謙だったわけ。
児島惟謙の行動の意味
ここで大審院の院長の児島惟謙は、
「人を殺して死刑になるのは、皇族に対する法律の大逆罪しかない。あくまで民間の一般人に対しての傷害罪だ」
と言い張って死刑に反対したのね。
マジ児島惟謙かっこいいよね。
政府からの死刑にしろ圧力に屈服しないで、司法権が政府から独立していることを証明したのと同時に法治国家として法を順守する意味を投げかけたわけ。
すごくない?
これで、外相が引責辞任することにはなったけど、司法権の独立を守った児島惟謙は偉大だよ。
ここ政府の圧力に屈してたら、何かあるたびに政府は司法権に干渉しちゃうわけだしね!
ロシアの対応
ロシアの中でも津田三蔵の死刑を要求する人はいただけど、結果として武力行使もしなかったし、賠償要求もしなかったんだわ。
ロシアもロシアでかっこいいとこ見せてくれるよね。
日本が迅速に対応したことや、天皇が皇太子のお見舞いに行ったことや、津田三蔵が切りかかった時に、日本人2人が体を張って守ろうとしたことなどどが要因だね。
結局、ロシアが友好的に対応してくれたことが1番良かったことだね。