古墳に埋葬される遺体のそばには、副葬品と呼ばれる特別なアイテムが一緒に埋葬された。
今回は、その副葬品について見ていくよ。
副葬品のあれこれ
そもそも副葬品がなんなのかというと、「遺体と一緒に埋葬されたもの」のこと。
「古墳時代のまとめ」でも言ったように、最初は呪術的なアイテムが多かったけどのちに武器などの武人アイテムが多く副葬されるようになった。
呪術的アイテムは、銅鏡が一番ポピュラー。
その中でも、
- 三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)
と呼ばれる独特の鏡が有名。
その名の通り、縁の部分が三角形になっているのが特徴。
一方後期に登場する武人アイテムは、
- 刀剣
- 甲冑(かっちゅう)
- 馬具
といったもの。
まず刀剣。
刀っていうのは刃が片側だけについているもので、剣は両側に刃があるもののこと。
“刀剣”はこの二つの総称ってわけだ。
基本的に鉄製のものが作られていた。
次に、甲冑(かっちゅう)。
甲冑っていうと中世ヨーロッパの騎士なんかを想像しちゃうけど、古墳時代の日本の甲冑はそこまで凄いものじゃない。
胴体だけを防護するもの、銅と肩部分を防御するものくらい。あとは鉄ヘルメットだ。
馬具は、その名の通り馬に乗る際の飾りもの。
鞍(馬の背中に乗るためのイスみたいなもの)などが多いよ。
これらの品が、遺体とともに埋められたんだよ。