前回まで、イエズス会の有名な宣教師たちについて見てきたね。
ガスパル=ヴィレラやルイス=フロイスは、日本各地を巡りながらキリスト教をどんどん広めていったんだよね。
今回見ていくのは、この宣教師らが持ち込んだキリスト教に影響を受けた大名、いわゆるキリシタン大名について見ていくよ。
キリシタン大名って?
フランシスコ=ザビエルを筆頭としたイエスズ会の宣教師団は、強引に布教活動を進めようとしたわけじゃなかった。
まず日本について勉強して、「日本には領地を持つ戦国大名っていうのがいて、この人が領地で一番偉いんだ」ということを学習していた。
だから、まず戦国大名に会って「あなたの領地でキリスト教布教してもいいっすか?」とお伺いを立てた。
これで許可が出た場合に布教活動を行っていたんだ。
また、許可を出してもらいやすくするために武器や弾薬の貿易をちらつかせるなどしていた宣教師もいたという。
戦国大名の中には、自分のもとに来た宣教師に感化されて自らが洗礼を受ける者たちがいた。
それがキリシタン大名だ。
代表的なキリシタン大名
有名なキリシタン大名には
- 有馬晴信
- 大友義鎮(よししげ)
- 大村純忠
- 小西行長
- 高山右近
などがいる。
特に大友義鎮や大村純忠、有馬晴信は「天正遣欧使節(近日解説)」を送ったことでも有名だ。
まとめ
キリシタン大名の領地では、ほかの地域よりもとりわけキリスト教が早く・広く浸透していったという。
次回は、代表的なキリシタン大名3人について掘り下げていくよ。