寛政の改革を分かりやすく!~棄捐令で武士の借金をチャラに~

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前回は、心温まる人足寄場の話をしたね。

軽い犯罪を犯した者を収容して、出所後まっとうに生きていけるよう更生させる施設だった。

 

今回は棄捐令で「武士」を救うお話。

 

といっても人足寄場みたいなあったかい話じゃなくて、残念な借金のお話。

 

棄捐令は「旗本・御家人のみ」

 

まず、棄捐令ってどんな法令なのか。

 

結論から言うと、「旗本や御家人の借金を帳消しにしてあげる」というもの。

 

旗本や御家人は幕府に近い武士たちだったけれど、石高はとっても低かった。

下手したら下級武士より給料が低い、なんて人もいた。

 

それにもかかわらず、旗本や御家人は江戸に住むことを強制されていたから大変だった。

地方の大名なら新田開発なりで収益を増大させることができるし、江戸には参勤交代の時に来ればいいだけ。

 

だけど旗本や御家人はずっと江戸だから、普通の給料だけで生活しなくちゃいけない。

江戸は物価が高いんで金もかかる。

 

こういった背景で、旗本や御家人は借金をしないと生きていけないほど財政難が厳しかった。

 

借金をしていた相手は、幕府から旗本や御家人に給料として渡される米を仲介していた「札差」という業者。

米の受け取りから運搬、売却を全てこなす代わりに手数料を取ったり、預かっている米を担保にして高利貸しを行って大儲けしていた。

棄捐令で武士は大喜び!しかし・・・。

棄捐令は、旗本や御家人が札差から過去に借りた借金を全てチャラにし、今後は利率を大幅に下げるように、とした。

 

これで武士は大喜び。それもそのはず、これまで膨大な額の借金をしてきたのが全部なくなったんだからね。

一方札差は大損。貸していたお金が返ってこなくなってしまったんだから、ひどい話だよね。

 

これ以降札差は御家人や旗本にお金を一切貸さなくなる。まあ、当然だね。旗本や御家人に貸し出してもまた棄捐令でチャラにされてしまうかもしれないから。

 

一応札差には、経営が立ち行かなくならないように幕府から援助金を融資された。

 

さて、これでなんとか問題は収束するか・・・と思われたんだけど。

 

そもそも旗本や御家人は、「借金をしないと生きていけない生活をしていた」から札差からお金を借りていたんだったよね。

だとすると、自分の生活スタイルを変えない限り金はたまらないし、また借金するのも時間の問題なわけだ。

だから当初は浮かれていた武士たちも、しばらくするとお金が無くなってくる。

そこで今までのように札差からお金を借りようとしたら、札差はお金を貸してくれない。

 

こうして旗本や御家人はまた生活に苦しんでいった。

 

しまいには棄捐令に不平不満を言い出す輩も出てきた。

なんて奴らだ!

 

 

まとめ

 

棄捐令によって旗本・御家人の借金問題は一度解決したかに見えたけれど、今までと生活が変わらない旗本や御家人は結局また財政難に陥っていくことになる。

 

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