鎌倉仏教はなぜ誕生した?鎌倉新仏教を簡単にわかりやすく。

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鎌倉時代では、仏教は鎮護国家の為のものではなく、民衆の為のものに変化していった。

 

その変化の中で、多くの“新しい仏教”が誕生した。

いわゆる鎌倉新仏教ってやつだね。

 

今回は、簡単に鎌倉新仏教を説明しながら、どうして鎌倉時代に多くの新仏教が誕生したのかについて見ていくよ。

鎌倉新仏教とは?

鎌倉時代には、新たに6つの仏教宗派が誕生した。

  • 浄土宗
  • 浄土真宗
  • 日蓮にちれん
  • 時宗
  • 臨済宗
  • 曹洞そうとう

この6つね。

 

個人的にショックだったんだけど、曹洞宗の読みって“そうとうしゅう”なんだね。

今までずーっと“そうどうしゅう”だと思ってて、いくら“そうどうしゅう”で変換しようとしても出てこなかったからビックリしたよ・・・。

 

みんなは間違えないでね!

 

あと、厳密にいうと浄土宗は平安時代末期には登場してたけど、一般的に鎌倉新仏教の一つとして数えられるよ。

じゃあ次に、新仏教6つの要点をざっくり見ていこうか。

 

 

浄土宗

 

浄土宗は、法然ほうねんという人が開祖とされている宗派。

 

浄土教の思想をさらに推し進め、「厳しい修行も、仏教の教えを学ぶことも何もしなくていい。ただ阿弥陀仏を信じる心だけ持って“南無阿弥陀仏”と唱え続けておけば極楽に往生できるんだ!」という考えを示した。

(浄土教の思想についてはここから→https://jahistory.com/jyoudokyou/

 

このことを専修念仏せんじゅねんぶつ、ともいう。

ホームのお寺は知恩院ちおんいん

 

 

浄土真宗

 

浄土真宗は、法然の弟子だった親鸞しんらんが開祖となった宗派。

 

一言で言えば浄土真宗は「浄土宗の改造版」

浄土宗では“念仏を唱えることで往生できる”としていたのを、浄土真宗では“阿弥陀仏への信心を抱いて一度でも念仏を唱えれば、その瞬間往生が確定する”とした。(スゲー楽じゃん!)

 

また、この世に生きる人間はすべて「悪人」だけど、阿弥陀様は悪人を救いたいと考えているから、我々は救われる対象なんだと言って

悪人正機説あくにんしょうきせつを唱えたことでも有名。

 

ホームのお寺は東本願寺&西本願寺。

 

 

日蓮宗

 

日蓮宗は、日蓮というお坊さんが作った宗派。

 

法華経ほけきょう”という仏教界の代表的な書物があるんだけど、「法華経に書かれてる事こそ唯一無二の救済方法で、ほかの教えは全部ムダ」と、

多宗派に対して結構キツく当たっていて、少々過激。

 

で、「南無妙法蓮華経なむみょうほうれんげきょう」を読経すれば救われるのだと説いた。

あと、「今(鎌倉時代)はもはや末法の時代だから、戒律(仏教徒が守るべき掟)は意味ない!」という思想(破戒はかいという)も展開したことで有名。

 

ホームは久遠くおん

 

時宗

 

時宗の開祖は一遍いっぺんというお坊さん。

 

一遍はダンスしながら念仏を唱え(踊念仏)、全国各地を踊り歩きながら念仏が書かれた札(賦算ふさん)を配って回った。

 

時宗もまた往生の条件が緩い。

「阿弥陀様の人を救済しようと言う心は最強だから、阿弥陀様を信じていようがいまいが念仏を唱えまくれば往生できる」といった具合。

 

一遍自身はホームを持たなかったけど、のちに成立した時宗は清浄光寺しょうじょうこうじをホームにした。

 

臨済宗

臨済宗の開祖は栄西えいさいという人物。

 

上の4つは平安以前の仏教に由来を持ちつつ、新しい考え方をした宗派だったけど、

臨済宗とこの後出てくる曹洞宗は鎌倉時代に中国から全く新しい宗派として持ち込まれた。(禅宗ぜんしゅうともいう)

 

臨済宗では、坐禅ざぜんを組みながら師匠が出してくる(悟りを開く助けになるような)クイズについて考える。

 

ホームとなるお寺は、建仁けんにん寺(のちに建長寺)。

 

曹洞宗

 

曹洞宗の開祖は道元という人物。

といっても、道元自身は“宗派”を名乗るのが大嫌いだったみたいで、実際に曹洞宗と言われるようになったのは死後の話らしい。

 

曹洞宗では、臨済宗と違ってただひたすら坐禅を組むことで悟りを開くことが出来るとしている。

 

ホームとなる寺は、永平寺。

 

 

鎌倉新仏教の共通する特徴

 

さて。

ここまで見て来て、鎌倉仏教が平安仏教以前と比べて変化してる所が、すこし分かって来たんじゃないかな?

 

 

鎌倉新仏教の特徴として一番大きいのは、始める敷居が低めだということ。

 

浄土宗系は多少の違いはあれど念仏を唱えればOKみたいなとこあるし、日蓮宗も法華経を読み上げる事を第一としている。

キツい修行が無いから誰でも始めやすい。

 

禅宗(臨済宗・曹洞宗)は浄土宗系、日蓮宗系に比べると「禅」があるから厳しめだけど、禅を組みさえすれば修行をスタートできるから敷居は低めだ。

 

もっと言うと、鎌倉新仏教では平安以前の仏教と違って「出家」する必要が無いってとこもポイント。

世俗的な世界にいながらも悟りを開くことが出来ることになってるから、今までのように「普通の生活を捨てる」というような一大決心をしないでも済むわけだ。

 

これも敷居の低さに繋がっている。

 

 

ここからわかるのは、鎌倉新仏教はこれまでの「国の為の仏教」ではなくて「大衆に向けた仏教」となっていることだね。

実際に、非常に始めやすい浄土宗系の信徒は一般庶民が多かったし、修行は厳しめで厳格な雰囲気の禅宗は武士たちにウケた。

 

鎌倉新仏教は、大衆による支持によって成り立ったともいえる。

 

 

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