株仲間公認も幕府の財政難が原因?

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前回は、「空米取引」というちょっと難しい取引の話をしたね。

 

要は先物取引のことで、その年の豊作・凶作で給料が減ってしまうリスクを回避するために行われていた取引だったね。

 

さて、今回も江戸の経済にまつわる話を一つ。

 

吉宗が行った、「株仲間公認」についてだ。

 

株仲間って何なの?

 

株仲間を現代の言葉に直すと「同業者組合。」

 

同じ業種を扱っている商人たちが寄り集まってできた集団なわけだ。

 

じゃあなぜこんな組合が必要だったのか?

 

 

それは、競合を避けるため。

 

 

現代だと、例えば車を販売しようと思ったらライバルがいっぱいいる。

トヨタや日産、ホンダ、マツダ・・・。

 

これらライバルと競合して、自分の車を売るのは非常に難しい。

 

江戸時代でも同じで、同じ業種で競合すると当然「売れる商人」「売れない商人」が出てきてしまう。

加えて、ライバルに勝つためにはモノを売る商売をしていたら「価格競争」が起こる。

 

同じような質なら、消費者は安い方を買うにきまってるよね。

 

ライバルが価格を下げていればそれに合わせてそれ以下に下げるか、違う部分(ブランド力とか)で勝負しなければいけなくなる。

 

 

こういった弊害を防ぐ方法が一つある。

同じ業種の商人全員でチームをつくって「仲間」になり、価格設定など諸々を全部話し合って統一しちゃうんだ。

 

こうすれば競合は起きない。

 

これが株仲間。

 

これを幕府は認め、「株仲間による営業独占」を容認したんだ。

その代わりとして、冥加金(上納金)を納めるように、とした。

 

これも結局は幕府の財政難対策だったんだね。

株仲間による影響

株仲間ができると、庶民に対して不利益なことが起こる可能性がある。

 

そもそも企業はライバルがいないと、自分の好きな価格で物を販売できてしまう。

適正な価格で販売されなくなる、といったことが起こってしまうんだ。

 

これは良くない。

 

だから現代では巨大企業同士の同業者組合(カルテル)は禁止されているんだ。

 

実際これで市場のモノの価格が高騰してしまい、のちに天保の改革で株仲間は解散させられる。

 

まとめ

株仲間を容認することで上納金を確保しようとした幕府。

でもこれは結果的に民衆を苦しめ、商人たちにさらなる力を与える結果となってしまった。

 

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