前回は「城下町」について見てきたわけだけど、今回はもう少しその内側、町の構造とか役割とかを見ていくよ。
重要だったのは、城下町は政治・経済・文化の中心であること!
全国には数々の城下町があって、江戸時代に人口が多かった地域は今でも大都市になってることが多いんだったね。
町の構造
現代の感覚からすると日本の全人口のうちで「農業を営んでいる人」より、「都会に住んで会社勤めしている人」のほうが多いってイメージがあると思うんだ。
限界集落の特集とかニュースでたまにやってるよね。
でも江戸時代では真逆で、百姓などの農民が大半で、都会に住む町人は全人口のたった7%くらいだったんだ。
町奉行の下で町の政治を担当したのが、町役人。ここちょっとわかりにくいから注意!
何が分かりにくいのか。それは江戸と大坂で同じ名前なのに役職の地位が違うという点。
江戸の場合から見ていこう。江戸では、町年寄の下に町名主がついている。
一方大坂では惣年寄の下に町年寄がつく、という形になってる。
さらに町には村掟みたいに町法があって、自治的に運営されていたよ。
地主と家持
次に町を知るうえで欠かせないのが、この地主と家持。
まず簡単に説明すると、
地主=土地を人に貸すことで生計を立てている人
家持(家主)=自分の家屋敷を持ってそこに住んでいる人
さらに、地主から土地を借りて家を建てて生活している人を地借、家持から家の一部分を借りて生活している人を店借(たながり)という。
(注):この店借は別にそこで商売をしているわけじゃないよ!
ちなみに屋敷には「地子(銭)」という税金がかけられていたよ。
港町・門前町・宿場町
最後に、城下町以外の町について。
港町・・・・港を中心に発展した町。銚子港とか、下関港とか!
門前町・・・お寺や神社の周りで発展した町。有名なのだと伊勢神宮とか、日光東照宮とかだね。
宿場町・・・宿場(五街道のような主要街道で、前の宿場から送られてきた“公用の”物資を次の宿場へ運ぶ役割
や、純粋に旅人の休息地点としての役割があった)にできた町。
江戸時代の「町」の様子、つかめたかな?