このページでは、大学受験の日本史勉強方法【完全版】を紹介する。
まずは、自分がどのタイプなのかを判断しよう。
1、理解しないと暗記ができない。教科書を読んだり、説明を聞いたりすると日本史の勉強が捗る。
⇒ 理解重視タイプ!
2、教科書を読んだり、説明を聞いても頭に入らない。機械的に暗記していく方が向いている。
⇒ 暗記重視タイプ!
次に、自分の志望大学を判断しよう。
1、国公立大学志望
⇒ 流れや理解が重要!
2、私立大学志望
⇒ 暗記が重要!
まずは自分のタイプを把握して、適切な勉強方法を掴もう。
もちろん理解重視タイプだからといって暗記を疎かにしてはいけないし、暗記が得意だからといって理解を疎かにしてはいけない。要はバランスの問題と、どういった順番で取り組むか?の問題なのだ。
国公立志望だからと言って細かい用語を疎かにすると、MARCHは滑ってしまうし、私立大学志望だからといって流れを疎かにすると問題形式によっては解けなくなってしまう。
何度も言う。要はバランスの問題と、どういった順番で取り組むか?の問題なのだ。
日本史の勉強方法
1、理解重視タイプの場合
出来事の流れやストーリーが無いと頭に入ってこない場合は、理解重視のタイプだ。
一問一答を2~3ページ覚えてみても全然頭に入らない場合はまず、理解することを重点に置いて欲しい。
まずは、結論だ。
理解する → 暗記する
この順番で勉強を進めるのだ。
では、具体的に見ていこう。
理解する
■当ブログを何度も読む
当ブログは話し言葉を多用し、なるべく前後関係に重点を置いて書いている。
特に重視しなければならない「流れ」に関しては、何度も何度も記載している。例えば孝明天皇が攘夷派であり、開国から討幕までの間にどんな役割を果たしのか?は20記事程度書いてあるのだ。
1日3~4記事程度を目安に空き時間を使って読み込んで欲しい。1度読んだことがある文章でも、何度も読むことによって理解が深まるのだ。
実況中継は予備校にて指導しているように、編集されている。
「読み物」として非常に優れているので、流れを掴みたい時にはもってこいの参考書である。量が多いので、一気に全部を読もうとしてはいけない。
教科書は少し硬い文章で抱えているのが難点だが、高校生で学習する日本史をすべて網羅している。
教科書を読むのが苦ではない人は教科書を読もう。
上記に紹介した3つの方法を組み合わせて、勉強をしよう。
教科書+当ブログ
実況中継+当ブログ
がオススメだ。
もちろん、勉強する時は教科書か実況中継を使って欲しい。当ブログは補完的な位置づけで使って頂きたいので、寝る前に10分読んだり、アウトプットをする場として使って欲しい。
流れ重視タイプはここで注意が必要だ!
教科書や実況中継を読むことばかりに気が取られてしまって暗記が疎かになってしまう受験生が非常に多い。
読む行為は意外にも時間がかかるので、幕末~開国の実況中継を読むだけでも相当時間がかかってしまう。必ず時間を区切ってくれ。
暗記する
次に暗記だ。暗記には一問一答を必ず使って欲しい。読むだけで覚えられるほど人間の脳ミソは優れていないので、理解した内容を必ず隠しなら暗記してほしい。
一問一答はこちらを使おう。
これでもうわかったかもしれない。理解重視のタイプの勉強方法は以下の通りだ。
教科書や実況中継を20~30分読む → 該当箇所を一問一答で暗記する。
教科書や実況中継を20~30分読む → 該当箇所を一問一答で暗記する。
この繰り返しなのだ。
教科書や実況中継を読むことばかりに専念しても駄目。必ず、短い時間で切って一問一答で用語を入れる。この繰り返しだ。
日本史の一問一答の使い方に関しては、『日本史一問一答のオススメ勉強方法!』の記事を読んで欲しい。
2、暗記重視の場合
基本的には、理解重視タイプの勉強方法とまったく逆のことをすればいい。
しかし、用語集を活用するとより一層勉強が捗るのでじっくりと見て欲しい。
結論だ。
暗記する → 理解する → 暗記する
これが勉強の流れだ。暗記重視タイプは理解を暗記で挟んであげると、より勉強が捗るのだ。
暗記する
同様に以下の一問一答を使おう。暗記重視タイプの人間は、実は忘れるのが早い。結局のところだが、理解の伴わない暗記は短命に終わってしまう。だから、1つの問題に対する接触回数を増やしてあげることも重要だ。
例えば、30問を朝に暗記したら昼に復習、夜に復習といった形で1日3~4回くらいは接触したいところだ。
用語集は、「日本史の辞書」だ。用語が辞書のように掲載されているので、少しでも頭の中に「?」が浮かんだら引いて欲しい。
理解重視組は、教科書や実況中継を読んでから一問一答に取り掛かるので、用語集はそこまで必要ない。「なるほどね~」という状態から暗記をスタートさせるからだ。
しかし、暗記組はいきなり暗記をするので、なかなか用語が入ってこない時がある。そんな時のために用語集を開いた状態で一問一答に取り掛かるのだ。
理解する
次に理解の段階だ。暗記重視組は、例えば一問一答を4ページ暗記したら、その4ページの該当箇所を実況中継や日本史教科書で読んでくれ。
暗記組の最大の欠点は実況中継や教科書を読むだけじゃ頭に入らないことだが、しっかりと暗記をしてから読むことによって威力を発揮する。さらに寝る前には該当箇所を当ブログの記事でざっと目を通してほしい。なるべく一問一答で暗記した箇所はその日のうちに当ブログの記事を読もう。
最後に、暗記で締めくくる。
暗記 → 理解 → 暗記
この順番が重要なのだ。つまり、
一問一答 → 実況中継or教科書 → 一問一答
といったイメージだ。
時間がかかり過ぎてしまう場合は、1日にやる分量を少な目にして、接触回数を増やすようにしてほしい。
これが大学受験の日本史勉強方法だ。
1、理解重視タイプ
2、暗記重視タイプ
自分が、どちらのタイプなのかを把握してまずは通史を終わらせよう。
通史に関してはよく出題される江戸後期以降から取り組むことをオススメする。最終的には全時代を完璧にすること理想だが、別に日本史はご丁寧に最初から学ぶ必要はないのだ。
思い切って、江戸後期から現代までを終わらせて、時代を遡っていくのもアリだろう。
通史に関しては一度やっただけでは、頭に入らないから何度も何度も繰り返して欲しい。「日本史ができない」というのは、ただただ回数が足らないと時間が足らないだけだ。
【通史が終わったら】
実況中継や一問一答を何周を終えたら、次は「問題演習」に入る。
この点を理解してほしい。実は多くの受験生が覚えることだけで手一杯になってしまっており、十分な「問題演習」ができていないのだ。
大学受験の入試を受ける時は、君は何を解いている?もちろん問題なわけだ。
だから、しっかりとした問題形式で解けなければ、何の意味もなさないのだ。
問題形式には以下の問題集を使おう。
こちらの問題集も勉強方法が2つあるので、どちらが合致するかを自分に合わせて選んで欲しい。
1、実際に問題をノートに解いていく。間違えた問題にチェックをつける。
2、あらかじめ解答を赤ペンで書いてしまい、赤シートで隠して覚える。
1、実際に解く
こちらに関しては一般的な問題集の使い方と一緒だ。
ただ忘れてはならないのは、間違えた問題や解けない問題に関しては、必ずチェックをつける。そして、何度も何度も解いてくれ。
2回目、3回目はノートに書いていく時間ももったいないので、解答を開きながら頭の中で正答かどうかを確認していく作業にしよう。解答を開きながら、問題集のチェックだけ目で追っていくようなイメージだ。
極論を言えば、一度間違えた問題を二度と間違えなければ学力は必ず上がる。
これを何周か繰り返す。
2、赤ペンで記入し、覚える
問題集を「暗記するもの」として使う方法もある。
あらかじめ赤ペンでどんどん解答を書いていき、覚えていくのだ。気を付けたいのは、今日覚えるところだけ解答を書いていって、暗記する。という具合にしてくれ。
間違っても1冊全部解答を書いていくのは時間がかかってしょうがないので辞めてくれ。
こちらは機械的に暗記していくのが得意な生徒にオススメだ。日本史の問題がどのように出題されているのかをパターンでガンガン覚えていくのだ。
どちらが、自分に合っているかを試してみながら勉強に臨んでみてくれ。
日本史の勉強方法はやりながら確立していくしかないが、一度定着させてしまえば勉強が捗ることは間違いなしだろう。
年号も暗記する
年号も暗記しておくと出来事の前後関係が理解でき、頭が整理されていく。
問題集をしっかり解いてから年号を入れると、どんどん頭がクリアになっていくのが必ず覚えてくれ。
日本史に年号に関してはこちらの問題集を使おう。
■元祖日本史の年代暗記法
ゴロ合わせが覚えやすい生徒もいれば、年号をそのまま覚えていくのが好きな生徒もいるだろう。
年号に関しては自分のタイプに合わせて本屋さんで気に入ったものを購入すれば良い。年号とセットで解説が書いてあるものでも良いし、年号と出来事だけが記載されているものもある。使いやすいものを選ぼう。
余裕があれば
ここまで勉強をこなして、余裕があれば日本史の正誤問題を解くことによって仕上げをすることができる。
ハッキリ言ってここまで完璧にすれば受からない私立大学はほぼ無いだろう。早稲田・慶應レベルでも合格できるだろう。著者の私自身が早稲田・慶應に現役合格しているので信じてよい。
■日本史B正誤問題集
正誤に関しては、細かい知識や正しい知識の棲み分けができていないと間違えてしまう。だから最後にやるのがベストなのだ。
入試1カ月前くらいに、一通り自分の学力を確認していくくらいのつもりで取り組むのが良いだろう。
基礎知識がついていないのに取り組んでもまったく意味の無い問題集なので注意が必要だ。
ここまでが問題集を使った日本史の勉強方法だ。
通史で知識を入れる → 問題集で問題形式に慣れる
ここまでの内容が完璧にこなせれば、受からない私立大学はほとんど無いだろう。
もちろん言うは易し、行うは難しであるから継続して取り組むことが重要だ。
どの問題集も「何回も使う」「何周もする」という意識で取り組んでくれ。
国公立大学か私立大学志望か
自分の行きたい大学のタイプでも勉強方法を変えていく必要もある。
大まかなイメージとしては、以下の通りだ。
1、私立大学志望
→ 用語暗記・問題演習
2、国公立大学志望
→ 論述対策・センター対策
ここからはじっくりと読んで欲しい。特に国公立大学志望の生徒は注意が必要だ。
ハッキリ言って私立大学の勉強方法と国公立大学の勉強方法はまったく違う。国公立大学の論述対策ばかりに追われて、私立対策が疎かになりMARCH・関関同立レベルをスベってしまう子もいるのだ。
都内の難関高校でも、国公立大学志望で早稲田・慶應に落ちてしまう生徒は非常に多いのだ。だから、戦略が非常に重要になってくる。
1、私立大学志望の勉強方法
この記事の前半部分で説明した通りに勉強をしてくれれば良い。
通史 → 問題演習
の流れだ。
私立だけしか受験をしない場合は、いかに用語をたくさん覚えられるか、いかに問題演習をこなせるかが合格の鍵となっているので、上記に挙げた問題集を何度も何度も解けばいい。
勉強方法はすでに紹介しているので割愛する。
2、国公立大学志望の勉強方法
国公立大学志望でも、君の希望に勉強方法は大きく異なってくる。
・国公立に合格したいけど、私立大学も滑り止めでおさえておきたい!
・絶対、現役で行きたいからMARCHレベルくらい受かりたい。
・浪人しても良いから国公立に合格したい!
と、考え方は人それぞれだ。
詳しくみてみよう。
①私立も滑り止めでMARCHや関関同立レベルをおさえたい
国公立志望でMARCHレベルもおさえておきたい場合は、
まず私立大学の対策をする → その後に論述対策
つまり、 「通史 → 問題演習 → 論述対策」といった流れだ。
確実に私立を合格しておきたいのであれば、まずは私立大学への勉強をすすめていく必要がある。
しかし、後に論述対策をしなければならないのでなるべく「理解重視」の勉強方法のスタンスを取る。
■日本史実況中継
■一問一答ターゲット4000
■日本史問題集
■日本史史料問題集
の4冊をまず終える。
のちのち論述対策が控えているので、普段の勉強では実況中継や当ブログなどの「読み物」を多めに盛り込もう。
どれだけ日本史実況中継を読み込めるか?というのが後々効いてくる。
論述対策には、必ず論述対策用の問題集を使おう。
■考える日本史
考える日本史は、論述対策入門編となっているのでまずはこちらから始めるのが無難であろう。
■日本史論述演習
日本史論述演習は難関国公立大学対策になっている。難関の国公立大学以外は使わなくて良い。
日本史論述の勉強方法
日本史論述の勉強方法は以下の通りだ。
1、問題を読む
2、解答を読む
3、解答の中からキーワードを見つける
4、自分の言葉で説明できるようにする
5、書く
1、問題を読む
まずは、国公立の日本史論述がどのように出題されうのか?を理解することが重要だ。問題をじっくり読んでくれ。
2、解答を読む
日本史の論述問題は、いきなり解かなくていい。添削してくれる人がいない場合は、解いたところで合っているのかどうかわからない。
だからも問題を読んだらすぐに解答を読んでしまっていい。
3、キーワードを見つける
解説を読まば、論述の中に必ず盛り込まなければいけないキーワードというのがわかる。
「公武合体運動」という事象でも論述では必ず盛り込まなければならないキーワードというものがある。孝明天皇、和宮、家茂、攘夷派、会津、薩摩、などなどだ。
これらキーワードに蛍光ペンで線を引いておこう。すると、何を盛り込まなければならないのかがわかる。
4、自分の言葉で説明できるようにする
まだ書き始めない。書くという行為は非常に時間がかかるし、勉強の満足感を得てしまうので危険だ。
頭の中で「人に説明できるレベル」まで読んだ解答を反芻させよう。解答を完璧にトレースする必要はないが、同じ趣旨で説明ができればオッケーだ。
5、書く
最後に解答を隠して論述内容を書こう。
実際にノートに書いていき頭を整理していく。ここまでアウトプットができれば完璧だ。
日本史の論述対策では、上記の内容を1日1~2題は最低でもこなしていきとにかく問題数をこなしてくれ。
これが、MARCHや関関同立などをおさえておきたいけれど国公立大学に進学したい!
という生徒向けの勉強の流れだ。
この勉強の流れの良いところは以下の通りだ。
・私立対策で用語を頭に入れているので、論述問題が捗る。
・最悪、手が回らなかったら私立だけの受験に切り替えられる。
というメリットがある。論述ばかり対策していて、MARCHレベル・関関同立レベルが疎かになる生徒が非常に多いので君は気を付けてくれ。
②とにかく国公立大学に受かりたい!
とにかく国公立大学に合格したい!という生徒は、国公立大学の勉強に特化しよう。
センター試験対策 → 二次対策
この流れで勉強を進めて欲しい。
※一問一答はSTEP2までで良い!
■30日完成スピードマスター日本史 問題集
センター試験には資料が出題さえるので、「日本史図録」も活用したい。学校で配布されているものがれば、もちろんそれを使ってくれて構わない。
特に文化史を学ぶ時に日本史図録を参照しながら勉強してくれ。
ここまでがセンター試験対策だ。
一問一答で必要知識を入れて、「30日完成スピードマスター」でセンター試験レベルの問題になれてくれ。
もちろん論述対策が必要なので、実況中継・教科書・当ブログは何度も何度も読もう。
論述対策に関しては、先に紹介した2冊の論述問題集を使用してくれ。それがすべて終わってしまって、余裕があれば、「日本史B問題集」や「日本史B正誤問題集」を使ってMARCH・関関同立・早慶レベルの対策をしてくれればいい。
これが、とにかく国公立大学に合格したい場合の勉強方法だ。
センター試験対策を早急に終わらしてしまい、論述対策に着手するのが勉強方法なのだ。
まとめておこう。
①私立大学も良いとこ受かりたい!国公立も受かりたい!
→ まずは私立対策。のちに国公立対策
②とにかく国公立に受かりたい!
→ まずはセンター対策。のちに国公立対策
まとめ
これが大学受験における日本史Bの勉強方法だ。
・理解重視
・暗記重視
・私立希望
・国公立希望
にて、勉強方法は変わってくるので気を付けよう。戦略とは、何をどの順番で使うか?ということなのだ。
上記をしっかり理解した上で、当ブログの使い方に目を通して欲しい。