さて、前回は第二次山縣有朋内閣の文官任用令についてやったね。
政党員なんかが、文官になれるとはけしからん!ちゃんと試験受けろや!!というものだったね。山縣有朋の狙いは、行き過ぎた政党の力を抑えることだったんだわ。
この『政党の力を抑える』ってのはもう1つあって、それが今日やる軍部大臣現役武官制なんだー!!
軍部大臣現役武官制って名前かっこよくない?2~3回唱えてみ。軍部大臣現役武官制・・・よし、唱えたな。さっそく見てみよう。
軍部大臣現役武官制をわかりやすく
さっきもちょっと話したけど、政党力をおさえるために第二次山縣有朋内閣は行動しているの。
でもって、軍部大臣現役武官制ってのは・・・
陸軍大臣・海軍大臣は現役の大将・中将からしか任用しちゃダメー!!
なうの大将・中将からじゃないと、ダメなんだからねー!!!
というものなの。
まぁここまではいいじゃん。わかるじゃん。
その意図よ!大事なのは。
山縣有朋が恐れていたのは、議会が軍事費を削減して軍部に影響を及ぼすことだったわけ。そこで軍部大臣現役武官制を確立しちゃえばさ、
『陸軍も海軍もこっちから大臣出さないから!』
と内閣に対して突っぱねちゃえば、組閣できないわけよ。意味わかる?現役の大将・中将が大臣になることを拒めば、内閣は組閣できないので、事実上、軍に頭が上がらなくなっちゃうわけね。
すでに組閣している内閣も陸軍大臣と海軍大臣が辞職しちゃって、後任は置かない!としたら、総辞職 するしかなくなっちゃうんだよね。
こうして、政党に対して軍の力を強める役割で設けられたのが軍部大臣現役武官制ってわけさ。
もちろん、そうなっちゃったら、軍部は政治に介入できちゃうわけだから軍部の力ってのは強くなっていくわけね。
当時の軍部は藩閥系の人たちが影響力を持っていたから、自分たちの権限が薄れていくのを危惧してこんな軍部大臣現役武官制を山縣有朋が作ったのさ!