アメリカはソ連の共産主義に対抗するためにマーシャルプランをを発表して西洋諸国を復興させようとしたね。
資本主義でもって経済を復興させてソ連に対抗する事が目的だったんだけど、これでソ連との対立は明らかになっていくよね。
対する日本に対しても、マーシャルプランの実行に着手したジョージケナンが
『日本の経済的復興がアメリカにとって重要だ!』
って発言しているんだよ。
今回は、この日本の復興のために使われたガリオア資金とエロア資金について詳しく見ていこう。
ガリオア資金とエロア資金とは?
ガリオア資金は「占領地域救済政府資金」の事で戦後の日本や西ドイルに使われていた資金の事だよ。
特に戦後、病気や食料難からくる飢餓のためにこのお金は使われていて、日本は1945年~1951年までの6年間、ガリオア資金らお金や物資を提供されていたのさ。
エロア資金ってのも似たようなもので「占領地域経済復興資金」の事。1949年に日本や韓国、沖縄などの経済復興のために使われた資金の事だよ。
日本はこれらのお金を使って綿花や羊毛を輸入して経済を復興させていったんだ。
これらのお金ってのはもちろんアメリカ人の税金から使われていて、アメリカの共和党なんかは、
「早く日本を復興させろ!!」
と急いでいたんだよね。
占領政策の転換とは?
戦後のGHQの占領政策が転換した!
と教科書や学校の授業で習うけど、何がどう転換しているのか疑問に思っている人もいるかもしれないね。
まず、日本の戦後の占領政策の柱ってのは
・民主化
・非軍事化
だったわけだ。財閥解体や農地改革、教育改革、さらには憲法を改正して、とにかく民主化と非軍事化に力を入れて復興させていたわけ。
そんな時にお隣中国では共産党勢力が台頭してきて、アメリカとしては
「ヤバい!ソ連の影響力を中国にも来ている。このままアジアを持っていかれてはまずい!そや!」
って事で日本を経済復興させて、東側陣営に対抗する防波堤の役割を果たさせようとしたんだね。
そして、工業国として経済復興させるために、先に述べたエロア資金や経済安定九原則、ドッジラインなどがあるわけだね。
ドッジラインの単一為替レートに関しては、『ドッジ・ラインの単一為替レートをわかりやすく。』の記事を読んでね。