前回は、「藩校」について見てきたね。
諸藩が作った藩校、特に長州藩や熊本藩からは多数の有名藩士たちが排出されたんだったね。
今回は「郷校」について見ていこう。
郷校って藩校と何が違うの?
郷校(ごうこう)は、江戸時代から明治時代の初めあたりまでに存在した教育機関のこと。
郷校以外にも、郷学や郷学校とも言われている。
郷校には、主に3つの種類がある。
一つは、藩士の子弟が対象の「藩校の延長型郷校」。
さらに「庶民向け郷校」もある。
このほか、民間で運営される学校もあった。
有名な郷校はどこ?
一番有名な郷校は、1668年に池田光政が設置した『閑谷学校』だ。
現存する講堂は“国宝”にも指定されている。
庶民の子弟も入学が許可されていて、勉強をすることができた。
ただし、武芸は庶民には教えられなかった。
閑谷学校は、日本最古の庶民学校として有名。
目的は「地方の指導者を育成するため」。
カリキュラムも非常にしっかりしていて、多くの子弟が集まってきた。
岡山藩はこの郷校を非常に重視していて、もし藩主が改易になったとしても存続できるように藩財政と学校財政を分離して独立させた。
まとめ
郷校は、庶民の教育機関として大きな功績を残した。
藩を支えていくような人材を多数生み出すことができたんだね。