五色の賤(せん)をわかりやすく!覚え方も紹介するよ。

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大化の改新期ごろから日本には、「良賤制」と呼ばれる身分制度が導入されるようになった。(中国の影響)

 

まあぶっちゃけて言えば奴隷制なんだけど、この仕組みがちょいと複雑。

 

というわけで、今回は良賤制と「五色の賤(ごしきのせん)」について詳しく見ていくよ。

良賤制とは?

 

良賤制っていうのは、国民を「良民」「賤民」の2つに大別するという制度。

 

賤民は五種類ある。(それが五色の賤。あとで詳しく解説するよ。)

で賤民以外はみんな良民、ということになる。

 

賤民は全人口の1割~多くて2割くらいだったらしい。

 

もともと良賤制は中国で敷かれていた制度だったんだけど、大化の改新で中国を見習ったことで日本にも導入されるようになった。

 

五色の賤

さて、さっき賤民には5種類ある・・・って話をしたよね。

 

じゃあその5種類はというと、ランクが高い順に

  • 陵戸(りょうこ)
  • 官戸(かんこ)
  • 家人(けにん)
  • 公奴婢(くぬひ)
  • 私奴婢(しぬひ)

 

という感じ。何が何だかさっぱりなので、詳しく見ていこう。

陵戸

陵戸は世襲制で天皇・皇族の墓の墓守をしている賤民。

形式上は賤民なんだけど、仕事柄賤民になってるだけで良民とほとんど差がない。奴隷とはいえない存在。

 

陵戸は家族を持つことができたし、良民と同じように田んぼを分け与えられた。結婚も陵戸どうしならOK。

官戸

官戸は元々官僚だったけど、その子供や父親が犯罪を犯したせいで賤民に落とされてしまった人たち。

これも賤民ではあるけど優遇されていて、家族を持つこともOKだし田んぼも良民と同じように与えられた。結婚も同じ身分同士なら許された。

 

ついでに、長生きすると良民に戻してもらえるというおまけつき。

 

家人

家人はちょっと複雑。

 

家人になる人はもともと支族(本家から分かれた家系)の人たち。

その支族が、次第に貴族や豪族たちの下で隷属的に働くようになったから、賤民扱いをされるようになった。

 

田んぼは良民の1/3しかもらえず、家人は貴族や豪族の私的な持ち物とされた。

・・・んだけど、一方で家族を持つことや同身分の結婚が許されていたり、家人の人身売買が禁止されていたりと案外待遇は良い。

 

もっと言えば、納税義務がないという隠れた旨味もある。

 

公奴婢

公奴婢(とこの後出てくる私奴婢)は上の3つと比べてかなりひどい扱いを受けた。

 

奴婢に落とされてしまった人は、自身または家族が何らかの犯罪をしてしまったことで奴婢となる場合が多かった。

で、親のどちらかが奴婢だと子も奴婢になるという負のループがついてる。

 

公奴婢は、“公”という字があるように朝廷の雑用係として働かされた。朝廷で必要な人数だけだったからめちゃくちゃ少ない。

奴婢は完全に「モノ扱い」されていたので、人身売買も平気で行われた。

 

家族も持つことはできないけど、納税義務はなかった。しかも良民と同じ面積の田んぼを貰える。

あと公奴婢は特別に、長生きすると官戸になれたり良民になれたりする。

 

私奴婢

公奴婢は朝廷で使われていた奴婢だけど、私奴婢は豪族(民間)の所有物だった。

私奴婢も人身売買は当然で、家族を持つこともできない。

 

雑用係その他もろもろで豪族たちにこき使われた。

しかも公奴婢と違って、長生きしたら良民になれる制度とかもない。

 

田んぼは良民の1/3与えられて、納税義務がないとこが唯一の救い、って感じ。

 

 

とまあ、賤民の様子はこんな感じ。

公奴婢、私奴婢がいわゆる「奴隷」的な扱いだね。

 

ただ、私奴婢が絶対に良民になれないというわけではなかったみたい。

主人が恩をかけて、良民にしてあげた例もあったらしい。

 

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