恐ろしい覚え方を考えちゃったよ、俺オリジナルね。
恐ろしいってのは「簡単に覚えてられて恐ろしい!」ってんじゃなくて、本当に恐ろしいの。怖い言葉を使ってるの。
なんの覚え方かって?五品江戸廻送令ね。
まずは、覚え方から。そして五品江戸廻送令ってなんぞやって話をしようか。
五品江戸廻送令の覚え方
キ・・・生糸
ザ・・・雑穀
ミ・・・水油
ゴ・・・呉服
ロ・・・蝋
す!・・・おまけ
恐ろしいね。当時の日本人の気持ちになって。日米修好通商条約で不平等な条約を押し付けられた日本人の気持ちになって叫んでみよう。
キザミゴロす!
キザミゴロす!!
キザミゴロす!!!
・・・あと3回!
キザミゴロす!
キザミゴロす!!
キザミゴロす!!!
そう。生糸・雑穀・水油・呉服・蝋だね。うーん、我ながら覚えやすい!
五品江戸廻送令とはなんぞや
日米修好通商条約でもって、開港させられた日本は生糸を中心に輸出が盛んになるのね。
特に清で太平天国の乱へのイギリスとフランスの介入が始まったころから、生糸だけじゃなくて蝋とか雑穀などのあまり需要の無い製品もどんどん輸出したわけ。
するとさ、価格あがるじゃん?需要があるわけだから。
生産している人たちは、高値で売れるから江戸の問屋を通さずに直接港に売りに行く人が増えちゃったのね。流通はズタボロになるし、価格は上がるし、江戸の問屋は儲からないし!で困ったわけよ。
だから、さっき覚えた『キザミゴロす!』の5品に関しては、必ず江戸問屋を通すこと!
という約束事を決めたのね。これが五品江戸廻送令だよ。国内の物価を安定させるために必要だと考えられていたわけ。
生糸だと江戸の問屋に通さなきゃいけないからってことで、蚕卵紙と言われる蚕の卵を紙につけたものも急激に売られるようになったね。
他にも用語集に載っている用語はチェックしておこうか。
○売込商(うりこみしょう)
外国人に直接売り込みにいく商人ね。
さっきの話でわかったと思うけど、江戸の問屋と喧嘩してたね。
俺が今、住んでいる近くに八王子の鑓水って地域があるんだけど生糸の承認が活躍しててさ、絹の道!なんて言われてんの。
○引取商(ひきとりしょう)
今でいう、転売屋ね。外国人から輸入品を買って、日本で売りさばく人たちね。
まぁかっこよく言えば、「貿易の仕事しています」ってところかな。
最後に、1回だけ唱えようか。
キザミゴロす!!