五箇条の御誓文の翌日に出された五榜の掲示。
五箇条の御誓文と五榜の掲示の違いがわからない!なんて困ったちゃんはいないよね?公卿や大名に出されたのが五箇条の御誓文で、庶民に出されたのが五榜の掲示だぜ。
ふぅー。危ない、危ない。
今日は五榜の掲示について見ていこうぜ。
五榜の掲示の内容
五榜の掲示ってのは、太政官が国民全員に対して出されたもので、全国いろんなところに掲示版を立ててさ、「この5つしちゃダメー!!」ってやつね。
とにかく周知させることは徹底されたらしくて、みんな掲示を見に来てたらしいよ。
これも時代をよく理解してほしいのね。
五榜の掲示は五箇条の御誓文の翌日でしょ?だから、まだ戊辰戦争でドンパチやっている途中なんだわ。
だから奥羽越列藩同盟に入っている藩では、この五榜の掲示ってのは立てられていないんだよね。おもしろいねー。
じゃあ、内容見てみようか。
一札:五倫道徳遵守
二札:徒党・強訴・逃散禁止
三札:切支丹・邪宗門禁止
四札:万国公法履行
五札:郷村脱走禁止
一札:五理道徳遵守
五理の道徳を守ること。あと殺人・放火・強盗しちゃダメだよ。
五倫ってのは君主・父子・長幼・夫婦・朋友だね。儒教の教えだよ、儒教。年上を敬え~とかね。
二札:徒党・強訴・逃散禁止
みんなでグループ作って、暴れちゃダメだよ。
三札:切支丹・邪宗門禁止
キリスト教は邪宗だから、信じちゃダメね。
これからは神道の時代だからさ! → 諸外国にキレられて1873年に廃止
四札:万国公法履行
外国人への暴行禁止。攘夷運動駄目ね。
五札:郷村脱走禁止
罪を犯してどっかに逃げるのも禁止。
時代劇とかで見たことあるかもしれないけど、高札っていって全国の旧幕府のお知らせ番みたいなのが残ってたんだよね。
だから新政府は旧幕府の高札を全部撤去したい!って狙いもあったんだよ。
高札が使用されたのは、この五榜の掲示が最後でした。