イギリス船の工作によって長崎に侵入されてしまった日本。
おまけにオランダ商人の人質も取られてしまう。
このままでは日本のメンツが丸つぶれ。
徹底抗戦・・・と思いきや。
無力な日本・・・。
オランダ人が人質に取られた事実を知った長崎の奉行所は、フェートン号に「オランダ商人開放して」とお願いする手紙を送った。
しかし返答は人質解放を無視して「水と食料を寄越せ」というもの。
しかも、「早く水と食料渡さないと港の船焼き払っちゃうよぉ~?」と煽ってくる。
これに対して、長崎奉行所は迎え撃つことができなかった。
なぜか。
“本来いるはずの守備兵が、いない”。
なんと警備担当の鍋島藩、「ココ100年くらい平和だし守備兵とか要らないべ!金かかるし!」と勝手に判断して、経費削減のため守備兵を既定の人数の1/10にまで減らしていたんだ!!
これはひどい。
結局、日本は人質を取られ・兵士はおらず・イギリスに脅されるという残念な展開に。
やむなく日本はフェートン号の要求をのみ、食料と飲料水や燃料を与えて人質解放を優先させる。
水や食料と引き換えに、人質2人が解放された。
この後再びオランダ商船を捕まえはじめるか・・・と思われたけど、食料や水、燃料の不安からか何もせず帰っていった。
まとめ
最終的には日本にとって損害は全くでなかったし、オランダ人の人質も無事解放された。
でも問題なのは、勝手に兵力を減らしていてイギリスのやりたい放題させてしまったことだよね。
この影響で長崎警備の担当役人は次々切腹。
しかもこの一件でイギリスから「日本ちょろいわぁ~」と舐められることになり、度々イギリス船が日本にやってくることになってしまう。