今日は前回の続き!引き続き江戸幕府の職制を見ていくよ。
前回では“幕府の首脳”たる三職をやったけど、しっかり覚えてるかな?
そう、「大老・老中・側用人」!
注意点としては、大老は「常設の役職ではない」ってことと、老中は「複数の老中がいて、重要な議題はみんなで話し合って決める」ってことね!
さて、今回見ていくのはこの三つの職以外の大名役。
タイトルで「幕府首脳以外の~」なんて言っちゃってるから、あんまり重要な職はないのかな・・・なんて思ってたらヤバいぞ!
若年寄・寺社奉行・奏者番
まずはこの三つの職を詳しく見ていこう。
・若年寄
若年寄はとっても重要な職で、将軍家と結びつきの深い旗本の支配が主な仕事。
老中が全国支配を担当しているから、その補佐って感じだね。
老中へ出世する人はこの職を経験しなくちゃいけないんだけど、裏を返せばこの職に就ければ出世コースまっしぐら!
・寺社奉行
つぎに寺社奉行!「寺社」って言ってるだけに、主な仕事は全国のお寺・神社を支配することと、諸国の私領地に対する訴訟を担当していたよ。4人くらい選ばれるよ。
この職は、次回の旗本役の職制で触れる「町奉行」・「勘定奉行」と並んで「三奉行」と呼ばれているよ。
「三奉行」の中でトップの位置にあるのが寺社奉行ね!
おまけ話!もともとは金地院崇伝(武家諸法度とか書いてたあの坊さんね)がこの仕事を一人で全部やったんだけど、この人が死んだあと一人でやれるような人がいなかったからこの職ができたんだ。
・奏者番
さて奏者番だけど、この仕事内容はザックリいうと、「大名・旗本が将軍に会いに行くときに持ってきた手土産を受け取って、将軍に名前を伝えて渡す」ってこと。
将軍がらみだからこれも重要な職になっているよ!
地方の重要な職
・京都所司代
これ、超重要ね!主な仕事は朝廷・公家、それから西国大名の監視。
幕府に対抗しようとするヤツはいち早く見つけないと幕府が危ない。だけど江戸から西日本をしっかり監視するのはちょっと無理だよね。
だからこそこの仕事が重要なのね。ちなみに選ばれるのは一人だけ。
・大坂城代
大坂城代の仕事は京都所司代とほぼ同じで、西国大名の監視と大坂城の警備。大坂は昔も今も大都会だから、どこかで反乱を起こそうとしているヤツがいないか監視する必要があるんだ。
以上!これで大名が就く仕事、大名役の説明は終わり。大名役はそれぞれの職が将軍とかなり密接に関係しているから、どれも超重要な役職になってるね。
次回は旗本役について見ていくよ!