大日本産業報国会をわかりやすく!大政翼賛会の下部組織だ!

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前回見てきた新体制運動と、それに関連した大政翼賛会の設立によって、日本は一党独裁的な政治体制へと変わってしまった。

 

当時は世界恐慌による不況もあって、隣の芝生(=ソ連やドイツ、イタリアなど)が青く見えたために一党独裁に向かってしまったけれど、今から考えてみれば独裁で国民みんながハッピー!なんて状況はほとんどあり得ないよね。

 

でも、当時の日本は独裁を認める方向に進んでしまった。

大政翼賛会は一党独裁的な組織ではあったけれど、他の国と違う点として「下部組織」を作っていた点がある。

 

例えば前回も言ったように、大政翼賛会は政党ではないから翼賛議員同盟なんて組織を作ってここに政党の役割をさせていた。

 

大政翼賛会はこのほかにも、何種類かの下部組織を持っていた。

 

そのうちの一つとして代表的なのが、「大日本産業報国会」だ。

詳しく見ていこう。

大日本産業報国会の目的って?

 

大日本産業報国会って調べても、いまいち何をしていた組織なのか漠然として分かりにくいよね。

大日本産業報国会ができたのは、前回やった新体制運動が発端だ。(https://jahistory.com/shintaisei-undou-taisei-yokusankai/

 

新体制運動を通じて国民全員を戦争モードにしようとした近衛は、まず全国にあった労働組合や労働団体をすべて解体してしまう。

 

労働組合っていうのは、物凄く簡単に言うと「賃上げしろー!」だとか「職場環境を改善しろー」とか、働く人が正しく公正に働けるよう雇い主側に交渉する団体ね。

 

しかし、この団体は国民全員戦争モードを目指す近衛たちからしてみれば、邪魔な組織だった。

「戦争のためなんだから賃金とか職場環境とかでギャーギャー言うな!」って意味でね。

 

 

で、労働組合をなくした後に産業報国会って組織を労働組合があった職場に置いていった。

さらに全国各地の産業報国会をまとめる組織大日本産業報国会というわけだ。

 

大日本産業報国会は労働組合みたいに「労働者の賃金や職場環境をよくするため」にある組織ではなくて、「みんなで力を合わせて戦争に勝つため」に置かれた組織。

 

例えば、労働者が「賃金が低いんですぅ~」と産業報国会に訴えたとする。いつもなら労働組合が、「なるほど。じゃあ経営者に抗議しないとね!」ってなる。

ところが産業報国会は、「ああ~そうなんだ。でも今は戦争のためにみんなで力合わせないといけないから。賃金とか言ってられないの。」と言われてしまう。そんなイメージ。

 

こうやって国民全員に、「戦争に勝つんだ!」という目標を持たせるため産業報国会は作られた。

“報国”という字には、“国に報いる”という意味があるわけだね。

 

大政翼賛会の下にあった、他の組織

大日本産業報国会は大政翼賛会の下にある組織として大きなものだけど、このほかにもいくつか下部組織がある。

大日本産業報国会」、「農業報国連盟」、「商業報国会」、「日本海運報国団」、「大日本婦人会」、「大日本青少年団

  • 大日本産業報国会
  • 日本文学報国会
  • 農業報国連盟
  • 商業報国会
  • 日本海運報国団
  • 大日本婦人会
  • 大日本青少年団
  • 大日本言論報国会

こんな感じ。

 

中でも日本文学報国会は、「戦争の悲惨さ・怖さ」を描写した文学なんかを発売禁止にするなど「言論・思想統制」をやらされたし、大日本婦人会では20歳以上の女性を強制加入させて倹約などを徹底させたりした。

 

とにかく大政翼賛会の下部組織は、そのほとんどが国民のアタマの中を「戦争に勝つ」という目標で一色に染め上げるのを目的に作られた。

こうして日本は、「日本国民総戦争モード」を作り上げていったんだ。

 

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