前回は神仏分離令についてやったね。
統一国家を推し進めるために天皇を人々に敬わせるんだったのよね。そのためには仏教と切り離して神道の純化が必要だと!廃仏毀釈もオッケーだと!
そんな天皇万歳、祭政一致をのために大教宣布の詔が出されたんだよ。
そう!今日は大教宣布の詔。
大教宣布の詔とは?
何度も言うけど明治新政府は、人々の心を一つにするために天皇中心とした祭政一致を行い、統一国家を形成しようとしたんだね。
で、この大教宣布の詔ってのは、
「これからは神道が国の宗教ですからね!!」
と正式に宣言したことんだよ。
天皇の名で、神祇官から発布されたの。これは1870年の出来事。
神祇官には宣教使という官庁が置かれて、宣教使には国学者や儒学者が勤めていたよ。
彼らは神道の布教を専門的に行う人たちだね。
さらには大教院というのも設置して神職・僧侶を使って大教宣布運動なるもので、どんどん神道を広めていこうと思ったの。
天皇に神格を与えて、崇拝させることにはある程度明治政府は成功したんだけど
神道時代を広めることにはあまり成功できなかったみたいなんだ。
というのも、神道を国教とする!ってことは他の宗教は異端でさ。
特にキリスト教は攻撃したのね。すると欧米諸国からはブチ切れられるしさ。
仏教勢だて、廃仏毀釈されて黙っちゃいられないから徹底的に争う姿勢だしね。
神道 vs キリスト教・仏教・儒教
の構図が出来上がり、明治政府が思うようには事は進められなかったようだよ。
浦上信徒弾圧事件(うらかみしんとだんあつじけん)
1868年に長崎の浦上で村民が
「俺らキリシタンだから!」と公然と宣言しちゃってさ。明治政府は村民3400余人を流罪にしたのね。
これに対して列国が抗議して、1873年に釈放してあげたの。
これを浦上信徒弾圧事件!って言うんだけど、神道が思うようには広まらなかったことを象徴してるでしょ。
この影響で切支丹禁止の高札を廃止することになっちゃったんだよね。
列国がウルセーから。だから明治政府はキリスト教の布教を黙認するしかなくなっちゃったんだね。