ハリス待望の日米修好通商条約。日本にとっては不平等極まりない条約だったわけだけども、
ハリスの強力なネゴシエーションの甲斐もあって結ばれた条約だよね。「イギリスとフランスが攻めてきたらどうすんの?アメリカと仲良くするしかないんじゃないの?」ってね。
でね。日本はイギリス・オランダ・フランス・ロシアとも同じ条約結ぶんだよね。それが安政の五カ国条約。
安政の五ヵ国条約
これね。ここまで覚える必要はないかもしれないけど、本当すごいよ。
イギリス・オランダ・フランス・ロシアと条約結ぶでしょ。
その後に、ポルトガル・ロシア・スイス・ベルギー・イタリア・デンマーク・スペイン・スウェーデン・ノルウェー・オーストリア・ハンガリーともほぼ同様の条約結ぶから!!
マジ、パネぇわ。
実際のところ、物凄い日本にとって不利だったか?と言うと、不平等条約という名前ほどは全然そうでもなかったんだよねー。
日本から生糸輸出が絶好調だったから。
ただ形としては不平等条約だったから、明治以降は条約の改正がもっぱら課題だったわけ。
この修好通商条約で覚えておいた方がいいのは・・・
輸出品と輸入品!!
輸入品
絹織物、綿織物、武器、軍艦、綿井糸
輸出品
生糸 茶 蚕卵紙 海産物 水油 蚕種
これらは特に覚えておくと便利だね。さっきも言ったけど、日本からの輸出で1番大きかったのって生糸なんだよ。かなり後だけど1929年の世界恐慌でも生糸の輸出が衰えたことで日本の輸出産業は大打撃を負ったくらいだから。それくらい生糸の輸出ですごかったんだよね。
違勅調印
ご存じの通り、日米修好通商条約は大老の井伊直助が天皇の勅許を得ずに勝手に調印したことで有名だよね。
もちろんこの安政の五ヵ国条約も無勅許調印だったわけね。
当時の天皇は孝明天皇ね。天皇の勅許が無い状態で条約を結んでしまうことを違勅(いちょく)調印だったり、無勅許調印って言うんだよね。
この言葉も覚えておくと良いかもしんない。