平安時代

浄土教と浄土宗って何が違うの?簡単にわかりやすく。

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前回「浄土教」(https://jahistory.com/jyoudokyou/)について見てきたけど、実は「浄土宗」と非常に勘違いしやすい。

 

「え!同じじゃないの?」と思った人は、是非今回の内容を見てってほしい。

“浄土思想”って面では共通してるんだけど、そのほかの点(例えばゴールをどこに設定してるかなど)でさまざまな違いがある。

 

今回はそこを明らかにしていくよ。

 

浄土教と浄土宗の違い

 

鎌倉時代になると、浄土教とよく似た名前の「浄土宗」というものが登場する。

何が違うんだか字面からはさっぱりだよね。

 

でもこの2つは似て非なるもの。

 

 

浄土教っていうのは「(天台宗や真言宗などの)正しい教えを説いてもらい、いずれは“成仏する”ために極楽に行く」のが目的であって、

念仏を唱えて極楽に行くのがゴールじゃない。

 

“末法の世の中では正しい天台宗や真言宗その他の教えは得られないけど、極楽に行けば正しい教えを得ることが出来る”という考えなんで、

浄土教ってのは単なる思想であって宗派ではないってのもポイント。

 

 

これに対して法然ほうねんが始めた浄土宗ってのは、「末法のこんな世の中にいる我々にとって、仏の教えとか難しすぎて理解できないから!ひたすら念仏唱えて極楽にいこう。そこをゴールにしよう!」という“宗派”

 

天台宗や真言宗の教えを学ぶのではなく、「ただ念仏を唱えてさえいれば幸せな極楽に行けるんだ」という新しい宗派が浄土宗というわけ。

浄土教と違うのはまさにこの点で、

  • 浄土教は極楽で正しい教えを学んで成仏することをゴールにしてるけど、浄土宗は極楽に行くことがゴール。
  • 浄土教はあくまで“考え方”だけど、浄土宗は完全に分離した“宗派”

という違いがある。

 

 

ちなみに鎌倉時代に入ると、この浄土宗の考え方がさらに発展した浄土真宗を初めとした、新しい仏教が登場した。

 

鎌倉時代では、浄土教の「とりあえず浄土行って、そこで勉強して成仏する」という考え方より、

「手っ取り早く浄土行って、そこでのんびり過ごせばいいじゃない」という考え方の方が好まれるようになっていったんだ。

 

どうしてそういう風潮になっていったかは、「鎌倉新仏教」の記事を読んでみてね。(https://jahistory.com/kamakura-shinbukkyou/

 

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