財閥解体のメリットって?簡単にわかりやすく。現在はどうなってるの?

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さて。

前回までは日本全体に向けたGHQの占領政策について見てきたけど、今回はちょっとジャンルが変わって経済界への政策。

 

今回見ていくのは「財閥(ざいばつ)」というものについて。

 

経済系の歴史ってなんかイメージが付きにくくて分かりづらいよね。

僕自身最初は仕組みが良くわからなくて困っていた。

 

だけど案外言葉がちょっとメンドクサイだけだから、是非しっかり理解してほしい。

財閥ってなに?

 

財閥はものすごく簡単に言うと、「ある一つの家族・系列が、さまざまな業種の企業を持っていて、市場を独占している大企業」のこと。

 

例を挙げよう。

 

明治~戦前までの日本の有名な財閥、その中でも特にデカかったのが「三井」「三菱」「住友」の三つ。

この名前は絶対どこかで聞いたり見たりするよね。

 

じゃあこの中から「三井」見てみようか。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E4%BA%95%E8%B2%A1%E9%96%A5

 

これ全部三井財閥。

とんでもなく巨大だよね。

 

これの大元が、三井の一族、というわけ。

これと同じようなのが、ほかにも住友財閥だったり三菱財閥だったりあって・・・。

 

戦前までは、まさにだいたいの企業が「三菱」「住友」「三井」などの財閥がらみだったと言える。

ちなみに財閥の大元の企業は、「持株会社(子会社の株式を持っているから)」とも言われるよ。

 

財閥の大元は、超のつくほどの富豪一族だったわけだ。

 

財閥解体の意味

とまあこんな感じの超巨大組織が戦前はいくつかあったわけだけど、この財閥は戦前・戦時中に軍部と結びついていた。

 

戦争に必要な石油だったり工業品だったりを作ってる会社の大元は大体財閥。もし軍部が財閥と敵対しちゃったら、資金的にも物資的にも援助してもらえなくなるかもしれない。

だから軍部は財閥とくっついてお金の面・物資の面で協力関係にあったんだ。

 

GHQ側は、この「軍部と財閥のくっつき」があるとまた戦争に向かうかもしれない、と考えた。

ついでに、財閥が無くなればこれまで財閥系企業に独占されてきた市場が開放されて、たくさんの新しい企業が生まれてくるとも考えていた。(実際後に日本経済に対して大きなメリットになる。)

 

というわけで、GHQは第一次~第五次にわたって財閥解体を実施した。

財閥の“解体”ってどういうことかっていうと

 

  • 子会社の株や証券を全部、国の整理委員会に引き渡す
  • 財閥の大元である一族は、系列の企業から退職させる。復帰もダメ。
  • 解体による代償は国がある程度補填するよ

という内容。

 

「大元の会社をなくしちゃう」ってイメージでOKだ。

 

具体的な法律として、「過度経済力集中排除法」だとか「独占禁止法」なんかが誕生したよ。

 

財閥解体がもたらしたメリットってあるの?

 

財閥解体が行われたことで何が起こったか。

GHQの思惑どおり、一気に経済が民主化(現在の社会みたいな状態へ変化)したんだ。

 

これまで財閥系企業が独占していたせいで参入できなかった分野に、新しい企業がガンガン入ってきて“競争”が生まれるようになった。

ホンダとかソニーとか、財閥関係ない企業が発展したのも財閥解体のおかげ。

 

こうして経済が欧米などと同じように近代的になったことが財閥解体の大きな影響だね。

 

財閥のその後・・・あれ?またくっついてない?

 

たださ、よくよく考えてみると、今でも「三井」とか「三菱」って名前の付く会社たくさんあるよね?

 

結論から言うと、今でもかつて財閥系列にあった企業は「グループ企業」としてくっついている。

 

これにはいろいろ関係してるんだけど、ちょっと前の記事で話した「冷戦によってアメリカ側が占領政策を転換した」ということが結構大きく関係している。http://jahistory.com/kousyoku-tuihou-reddo-pa-ji/

 

財閥を解体することで、GHQは「軍部と財閥のくっつき」「経済の自由化」を目指していたことはさっき書いた通り。

ただ、冷戦によって日本が共産化しちゃうとヤバい!と思ったアメリカは、日本を共産主義に対抗する最前線の国にすべく「再軍備」させる方向に転換した。

 

というわけで、再軍備のためにも財閥にはまた力を取り戻してもらわないといけない状況になったわけ。

 

で、日本は過度経済力集中排除法を廃止して、また財閥系企業がある程度くっつけるようにしたんだ。

こういった理由で、今も「三井」や「三菱」、「住友」という大企業が残っているんだ。

 

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