朝鮮戦争をわかりやすく。朝鮮特需との関係も。

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「冷戦」を語るうえで絶対に外せない出来事の一つに、朝鮮戦争があるね。

 

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と韓国(大韓民国)による戦争のことだ。

アメリカとソ連の代理戦争としても有名だし、なによりまだ終戦してないってのが大きいよね。

 

最近では北朝鮮と韓国の歩み寄り・・・みたいな動きもあったけど。

 

ところでこの朝鮮戦争だけど、実は日本にも大きな影響を及ぼしていたんだ。

その辺も詳しく見ていこう。

 

朝鮮の分断

 

朝鮮戦争を簡単に言うと、「北朝鮮と韓国、どっちが朝鮮半島の覇権を握るか」戦争だ。

 

でも、朝鮮ってそもそも一つの国だったのね。

じゃあなんで2つの国に別れ、戦争することになってしまったのか。

 

それは、アメリカとソ連の思惑のせいなんだ。

 

第二次世界大戦が日本の敗戦で終了したことで、今まで朝鮮を支配していた日本が撤退した。

ここで朝鮮は実質「自由の身」になったわけね。

 

だけど終戦後ソ連はどさくさに紛れてぐいぐい朝鮮に入っていった。

 

対立していたアメリカは焦った。

ほっといたらいつの間にかソ連が朝鮮半島を全部支配してしまうかもしれなかったからね。

 

そこで、「ちょ、ちょっと待ってくれよ!北緯38度の線を境に、北はソ連、南はアメリカで別々に統治しないか?」と持ち掛ける。

この話が通って、もともと一つだった朝鮮は北緯38度線の北側は北朝鮮、南側は韓国として分断されてしまったんだ。

 

当然、朝鮮の人たちは「おいおいふざけんな、勝手に国を分断してもらっちゃ困るぜ!」と反対運動が起きる。

中には、北朝鮮と韓国の垣根を超えた統一政府を作ろうと話し合いを進める団体もあった。

 

でも、統一政府を作ろうとした団体は殺され、李承晩という人物が「大韓民国を建国します!」と宣言してしまう。

これに対抗した北朝鮮側の金日成も、「じゃあ俺らも朝鮮民主主義人民共和国作る~!」と言って北朝鮮を建国。

 

こうして完全に別々の国家が誕生してしまうことになる。1948年のことだ。

 

冷戦に巻き込まれる朝鮮

 

問題はここから。

38度線で分割したは良いけど、1948年ごろには既にアメリカとソ連は次第に仲が悪くなって冷戦体制だったよね。

 

そんなソ連とアメリカの息がかかった北朝鮮、韓国が隣接してるわけじゃん。

絶対にケンカ起きるよね。

 

で、実際に起こったわけだ。

 

ソ連の同意を得た北朝鮮が、38度線を越えて韓国側に攻め込んでいった。

韓国側はほとんど抵抗もできずどんどん攻め込まれ、韓国の一番南の都市、釜山(プサン)まで追い詰められた。

 

しかしこの有様を黙ってみているアメリカじゃない。

急いで国連軍(というかほぼアメリカ軍)を派遣することを決定して、韓国の応援に向かった。

 

結果、北朝鮮軍を撃退することに成功。

それどころか、北朝鮮の都市平壌(ピョンヤン)まで攻め落とす。

 

中国の参戦でもうむちゃくちゃ

 

アメリカが北朝鮮の勢いを押し返した・・・と思ったのもつかの間。

 

今度はなんと中国が「北朝鮮を応援するぜ!」と宣言して、北朝鮮軍に援助を始める。

もうこれは泥沼だね。

 

中国軍の勢いに押されてアメリカ側がまた後退する。

結局もともとの38度線での攻防が続く・・・という状態に。

 

ここまでさらっと書いてるけど、実はこの戦争中非常に多くの死者を出している。

中国・北朝鮮軍は150万人くらい、連合軍側も40万人くらいの死者が出た。

 

流石にこのまま戦況が変わらないと、アメリカ側としても北朝鮮・中国・ソ連側としても被害が拡大するばかり。

というわけで、朝鮮戦争開始から3年後の1953年、“休戦交渉”が行われることになった。

 

で、38度線を境に休戦状態になったまま今に至る、というわけだ。

朝鮮特需って?

 

朝鮮戦争自体は非常に悲惨な戦争だったわけだけど、その朝鮮戦争の影響である意味“助かった”国がある。

他でもない日本だ。

 

日本が戦後のハイパーインフレとドッジ・ラインによるデフレに悩まされていた、というのは前回までで見てきたよね。

ドッジ・ラインで景気がめちゃくちゃ悪くなった日本だったんだけど、朝鮮戦争が起こったことで変化の兆しが出てくる。

 

なぜか。

 

朝鮮戦争に大量の軍を送りこんでいたアメリカには、当然物資が必要になってくるよね。

兵器もそうだし、軍服とかも作らなくちゃいけない。

 

でもそれをアメリカで作って運んでるんじゃ間に合わない。

そこで、日本に兵器や軍服などの作成を頼むことにした。

 

当時の日本はまだそんなに技術が高くなかったから、日本にアメリカの技術者を送り込んで、日本でアメリカ的なモノづくりができるようにしたわけだ。

 

その結果、日本の輸出は伸びるわ日本の工場の技術力が格段に上がるわで、日本の沈み切った景気がちょっとずつ良くなってきたんだ。

特に日本の技術力UPは、のちの高度経済成長のきっかけにもなるしね。

 

朝鮮戦争によって、日本は経済的に救われた、ともいえる。

 

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