鶴屋南北(大南北)の代表作は?怪談物の大成者。

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前回まで、江戸時代の庶民たちの娯楽として活躍した芸能分野について色々見てきたよね。

 

今回は、化政文化において歌舞伎の隆盛に大きく貢献した四代目・鶴屋南北について見ていこう。

鶴屋南北って何者?

鶴屋南北は、紺屋(江戸時代での染物屋の名称)の息子として生まれてきた。

20代前半までは紺屋で働いていたんだけど、物心ついたころから芝居にドはまりしていた南北は狂言作者になるべく弟子入り。

 

その後30年近くにわたって下積みを経験した。

 

初めて作者として名を出したのは49歳の時。

南北の作風

四代目・鶴屋南北が注目され、高く評価されているのには彼の作った「怪談物」「生世話物(きぜわもの)」がとても独創的だったから。

 

「怪談物」は浮かばれない死に方をした幽霊をテーマにした物語で、「生世話物」は町人生活をリアルに表現した物語だ。

 

怪談物で一番有名なのが『東海道四谷怪談』。

元塩冶藩士、四谷左門の娘・岩は夫である伊右衛門の不行状を理由に実家に連れ戻されていた。伊右衛門は左門に岩との復縁を迫るが、過去の悪事(公金横領)を指摘され、辻斬りの仕業に見せかけ左門を殺害。同じ場所で、岩の妹・袖に横恋慕していた薬売り・直助は、袖の夫・佐藤与茂七(実は入れ替った別人)を殺害していた。ちょうどそこへ岩と袖がやってきて、左門と与茂七の死体を見つける。嘆く2人に伊右衛門と直助は仇を討ってやると言いくるめる。そして、伊右衛門と岩は復縁し、直助と袖は同居することになる。

田宮家に戻った岩は産後の肥立ちが悪く、病がちになったため、伊右衛門は岩を厭うようになる。高師直の家臣伊藤喜兵衛の孫・梅は伊右衛門に恋をし、喜兵衛も伊右衛門を婿に望む。高家への仕官を条件に承諾した伊右衛門は、按摩の宅悦を脅して岩と不義密通をはたらかせ、それを口実に離縁しようと画策する。喜兵衛から贈られた薬のために容貌が崩れた岩を見て脅えた宅悦は伊右衛門の計画を暴露する。岩は悶え苦しみ、置いてあった刀が首に刺さって死ぬ。伊右衛門は家宝の薬を盗んだとがで捕らえていた小仏小平を惨殺。伊右衛門の手下は岩と小平の死体を戸板にくくりつけ、川に流す。

伊右衛門は伊藤家の婿に入るが、婚礼の晩に幽霊を見て錯乱し、梅と喜兵衛を殺害、逃亡する。

袖は宅悦に姉の死を知らされ、仇討ちを条件に直助に身を許すが、そこへ死んだはずの与茂七が帰ってくる。結果として不貞を働いた袖はあえて与茂七、直助二人の手にかかり死ぬ。袖の最後の言葉から、直助は袖が実の妹だったことを知り、自害する。

蛇山の庵室で伊右衛門は岩の幽霊と鼠に苦しめられて狂乱する。そこへ真相を知った与茂七が来て、舅と義姉の敵である伊右衛門を討つ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E8%B0%B7%E6%80%AA%E8%AB%87

というお話。

怪談話でよく聞く「お岩さん」はこれだね。

まとめ

四代目・鶴屋南北が書き残した歌舞伎作品は、今でも大人気なお話だ。

独自の舞台装置なども制作するなど、非常に研究心があった作家でもある。

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