正徳小判とは?金の含有率やその影響

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新井白石、間部詮房が行った「正徳の治」で、とりわけ新井白石の能力の高さを示したのが「正徳金銀の改鋳」。

 

新井白石は、江戸時代において非常に優れた「経済眼」を持っていた人物なんだ。

 

今の時代であれば、高校生にもなるとインフレ、デフレについては必ず習う項目だね。

 

でも江戸時代では経済学が浸透しておらず、インフレ・デフレの概念も確立していなかった。

 

そんな中で、新井白石は「インフレ・デフレの仕組み」を理解して正徳金銀の改鋳を行ったんだ。

 

詳しく見ていこう。

 

 

正徳金銀って?

 

正徳金銀とは、元禄金銀の金・銀含有率から慶長時代の金・銀含有率にまで戻した通貨のことを言う。

これを表面上の言葉だけで受け取ると「へぇーそうなんだ」で終わってしまうのだが、これをちょっとよく考えると如何に新井白石が聡明な人物だったかがわかる。

 

 

正徳金銀の改鋳がもたらした影響

 

元禄金銀の改鋳によってもたらされたのは、急激なインフレ。

この原因には「通貨の価値が下がった」という理由が挙げられる。

 

以前の記事で、「慶長小判2枚で元禄小判3枚が作れる」という話をしたね。

 

これ、市場に流通している小判の量が増えていくよね。

単純に小判の枚数で言ったら、突然小判2枚が3枚に増えたようなものだ。

 

みんながお金たくさん持ってたら、商人は値段を上げてより儲けようとするから物価が上がる。

 

その間にも慶長小判と元禄小判の交換が続いていくから、市場にどんどんお金が増える。

 

こうしてインフレが進行していったんだ。

 

新井白石はこれを見抜いていて、このインフレを抑えるには「市場の通貨量を減らせばよい」と考えたんだ。

 

市場の通貨量を減らすにはどうしたらいいか。

 

これはとっても簡単で、慶長小判から元禄小判への改鋳の逆をやればいい。

 

「元禄小判3枚と、正徳小判(慶長小判と同じ)2枚で交換」すれば、市場の通貨量を減らせるよね。

 

 

こうして新井白石はインフレからデフレに転換させ、物価上昇を食い止めることに成功したんだ。

 

更にすごいのは、新井白石は「元禄→正徳小判への改鋳を一気にやると、急激なデフレ

を生み出してしまうから20年くらいかけて徐々にやれ」と命じたこと。

 

これで経済的な混乱を最小限にすることができたんだ。

 

まとめ

 

新井白石は優れた経済能力があったことが、正徳金銀の改鋳でわかるね。

江戸時代でインフレ・デフレの原因を見抜いてしまうのはさすがとしか言いようがない。

 

 

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