宝暦・天明文化付近で生まれた新しい学問、「心学」とは?

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宝暦・天明文化の時代では、国学が盛んになったことは前回までで話してきたよね。

 

実は、この宝暦・天明文化の時代では他にも発展した学問が存在するんだ。

それが、『心学』

 

一体どういう学問なのか、詳しく見ていこう。

心学は庶民的な学問

18世紀の初めごろから誕生した、新しい学問が『心学』だ。

心学は、石田梅岩(ばいがん)という人が始めたもので、『石門心学』と呼ばれることもある。

 

庶民たちに道徳を教える、倫理教と呼ばれるもので、非常に分かりやすいのが特徴だ。

 

教える内容は様々で、儒教や神道、仏教、道教などの教えからエッセンスを抽出して、それをかみ砕いて説明していた。

 

例えば「倹約は大切だよ」とか、「人は正直でなければだめだよ」とか、「勤勉であるべきだよ」とかね。

 

また、商売をする人たちに対しても「商売は武士がもらってる給料みたいなもんだから、全然悪いことじゃないんだよ。決して商売で利益を上げることが欲深い心とは言えないんだ」と訴えた。

 

こうして心学は都市部の町人たちに広まって、これが農村部、果ては武士にまで普及するようになる。

 

江戸時代後期に大成して全国的に広まっていく。

まとめ

梅岩は商売について、「二重の利を取り、甘き毒を喰ひ、自死するやうなこと多かるべし」「実の商人は、先も立、我も立つことを思うなり」と語った。

 

意味は、「目先の欲に浮かされて、二兎を追おうとするとすぐにダメになってしまう。本当の商人っていうのは、相手に利益を得させ、自分も利益を得られるような商売をするんだ」ということ。

 

これ、現代にビジネスでも非常に大事なことなんだ。“お互いが利益を得る”ような取引じゃないと成立しないからね、基本的に。

 

梅岩の始めた心学は、現代で改めて再評価されている。

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