ノモンハン事件をわかりやすく!北進論から南進政策への転換点

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日中戦争が次第に激化していったころ、実は中国とはまた別の国と戦闘が発生していた。

その別の国というのが、ソ連。

 

思い出してほしいのは、日本には満州というほぼ植民地が存在すること。そして、満州の隣には「ほぼソ連」と呼ばれるほどソ連と関係しているモンゴルがあった。

 

日独防共協定で分かるように、日本は社会主義国のソ連を敵対視してるソ連側も日中戦争をおっぱじめた日本を危険視している。

 

そんな二人が隣り合ったらギスギスするのは当然のことだよね。

で、ついにケンカが始まっちゃうわけだ。

 

それが今回のテーマ、ノモンハン事件。

そもそもなんでノモンハン事件は起きた?

 

ノモンハン事件は、一言でいうと「国境をめぐる争い」だ。

かつて中国の一部だった「蒙古」が、1900年代に入るとソ連のコミンテルン(共産主義を広めるグループ)の影響を受けて中国から独立した。

 

これが「モンゴル人民共和国」という国で、ソ連に続いて世界で2番目の社会主義国家だった。

ちなみに、このモンゴル人民共和国は現在のモンゴル国の前身。

 

清の一部だった時代から、外蒙古(モンゴルの上半分)と内蒙古(モンゴルの下半分)の境界線が定められていて、モンゴル人民共和国になってからもこの境界線は守られていた。

 

ところが、モンゴル・ソ連と接する位置にいきなり、日本の満州国が作られてしまう。

満州国は、ソ連と満州・モンゴルと満州の国境線について勝手に口出しをし始める。

 

結局ソ連と満州の国境は話し合いをする場が設けられなかったために、モンゴルと満州の国境は話し合いするもまとまらなかったために、それぞれ挫折してしまう。

 

こういった経緯で、ソ連・モンゴルと満州の国境はボンヤリしたまま、それぞれの軍隊が国境線付近でにらみ合うという状況が生まれてしまった。

これが、ノモンハン事件が起こるまでの様子ね。

 

ソ連にケンカをふっかけたはいいけど・・・

 

国境線付近では、日本軍とソ連軍による小さな戦闘がよく起きていた。

といっても本当に小さなもので、多くの死者が出るほどの戦闘がバンバン起きていたわけではなかった。

 

が、ある時大規模な戦闘が起こってしまう。

これは張鼓峰(ちょうこほう)事件と呼ばれるもので、日本・ソ連両方に多くの死者を出してしまった。

 

この戦闘は一応停戦となったものの、張鼓峰事件をきっかけに日ソの関係はかな~り悪くなる。

 

それで、いよいよノモンハン事件だ。

 

きっかけはモンゴル軍のパトロール隊が国境線を割って入ってきたことによる戦闘だった、と言われている。

はじめ日本は戦闘機・爆撃機部隊を出して戦果を挙げた。ノモンハン事件を通して日本の“航空部隊は”常にソ連側を圧倒したよ。

 

ただ一方で、地上戦の方は日本側がめちゃくちゃ不利だった。

モンゴル&ソ連軍は日本の戦車よりもずっと射程が長くて威力も高い戦車を持っていたり、火炎放射器つき戦車を持っていたりと半端ない強さで、日本は苦戦した。

時折一進一退の攻防になるときもあったけど基本的にソ連の方が優勢だったんだ、陸戦では。

 

それなのに、現地で戦っていた日本軍、これを関東軍というんだけど、関東軍のボスたちは懲りずに戦い続けていた。

 

最後はソ連軍に総攻撃を仕掛けられてボコボコにされ、それでも反抗しようとした関東軍に対して、日本本国の大ボスから「いい加減にしろ、これ以上やっても戦力が無駄だから停戦しろや」とブチ切れられてやむなく停戦することになる。

 

日本軍にとって貴重な戦力が・・・

終わってフタを開けてみれば、日本はモンゴル&ソ連軍を撃破して国境線を思い通りにできなかったし、戦力を大量に失ってしまった(死者は2万人近いらしい)。

 

要するに得るものはほとんどなかったのに、貴重なヒトも、モノも失ってしまったというわけだ。ノモンハン事件は本当になんの得もない戦いだったということになる。

 

ノモンハン事件での敗北は、日本側は日独防共協定以来考えていた「ソ連と戦争して攻め入る」という方針(北進論という)をあきらめて、南進政策(インドシナ半島側に攻め入る政策)に転換するきっかけにもなった。

 

ところで。

なんでこんな意味のない、ノモンハン事件のような戦いを始めてしまったのかというと・・・。

さっきチラッと触れた、「関東軍」という連中の暴走が大きな原因の一つなんだ。

 

この関東軍については、次回詳しく見ていくよ。

 

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