大倉常永の『広益国産考』は農家のマーケティング戦略本だった?

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前回は隠れた偉人・宮崎安貞の『農業全書』について見てきたね。

 

あの『農業全書』が日本中に広まってから、様々な農書が発行されるようになった。

 

そんな中、『農業全書』とともに江戸時代を支えた農書というのがもう一つ存在する。

 

それが、大蔵永常『広益国産考』だ!

 

 

大蔵永常もやっぱり偉人

 

大倉常長の著した『広益国産考』は宮崎安貞の『農業全書』から実に100年近く後に発行された農書。

 

宮崎安貞と大蔵永常は完全に生きた時代が違うんだけど、農書を書こうと思った動機は二人とも一緒なんだよね。

 

「農民の困窮を何とかして救いたい!」

 

農学者は聖人しかいないのか・・・。

 

 

大蔵永常も宮崎安貞と同じように「自分が実際にやってみた/行ってみた」経験をもとに『広益国産考』を書いているからとっても具体的で、挿絵も非常に美しいことから読みやすさ・わかりやすさが抜群に良い農書なんだ。

 

『広益国産考』は農家の経営戦略を示したもの!?

『広益国産考』が『農業全書』と異なっているのは、全国各地の“特産品”といえるものを紹介していること。

 

『広益国産考』において、特産品については農作物に限らず、工芸品なども掲載されている。

 

大蔵永常は『広益国産考』の中で、「各地で『特産品』をウリにして発展させれば、農家の利益・ひいては国家の利益につながる!」と論じた。

 

そう、いわば農家のこれからのマーケティング戦略のあり方について語っていたんだ!

 

現在でも特産品をブランド化して販売している地域はたくさんあるよね。

 

こういった経営戦略を江戸時代から提唱していたんだから驚きだよね。

 

 

まとめ

 

『農業全書』とならんで江戸の二大農書とまで言われるようになった『広益国産考』。

 

こういった優れた農書の支えがあって、江戸時代の繁栄があったんだね。

 

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