近衛文麿はポンコツ!?「底なしの無能」呼ばわりの理由は盧溝橋事件にあった

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広田弘毅内閣によって軍部大臣現役武官制が復活してしまい、軍部の政治的な発言権が強まってしまった当時の日本。

実際その影響は少なからずあって、広田内閣が倒れた後は陸軍の干渉で内閣がそもそも組閣できなかったり、4か月で終わっちゃったり・・・。もうめちゃくちゃ。

 

当然国民としても、「おいおい国の中枢がこんなザマで大丈夫なのかよ・・・」と不安が募る。

 

そんな中で、まさに「今後の日本を率いてくれる切り札」として軍部、政治家、国民に至るまでたくさんの人が期待を寄せた人物、近衛文麿(このえふみまろ)が内閣を組閣することになる。

 

しかし・・・まあこれが期待外れどころじゃない。トンデモナイやつだった。

詳しく見ていこう。

近衛文麿が期待されてたワケ

 

近衛文麿は天皇の血を引く父と、元加賀藩主の娘を母に持っていて血筋がめちゃくちゃ良い。まさに超のつく貴族。

おまけに成長した近衛は当時の日本ではびっくりの身長180センチほど、顔も貴族っぽい綺麗めな顔でおまけに血筋もいいときたら当然国民人気は高い。

 

また、若いころから「イギリスやアメリカと協調していこうみたいな今の政策はダメだ!改革だ~!」って思想だったんで、これも国民にはウケた。

さらに財界、政界、軍部からも血筋の関係か好意的な視線を向けられていて、広田内閣やその後の首相と比べればその期待度はとてつもなく高かった。

 

で、満を持して4か月で倒れた林銑十郎内閣の後で、第一次近衛文麿内閣を打ち立てた。

ぶっとび発言・謎政策の連発

まず近衛は首相になるや否や、「二・二六事件で逮捕されてる人をみんな開放しよう!国民の意見すべてを合わせないとね!」と言い出す。

これは近衛の持論からきた発想だったらしいけど、さすがに意味わからないので周りから反対される。

 

そうこうしているうちに、盧溝橋事件(詳しくはhttp://jahistory.com/rokoukyoujiken/)が発生し、日中関係に緊張が走った。

下手をすれば最悪中国との全面戦争も免れない事態となってしまった。

 

盧溝橋事件直後、近衛内閣は「戦争の不拡大方針」を取った。つまり全面戦争は行わないということだね。

で、さっそく日本側の交渉団が動いて、早くも盧溝橋事件発生から4日後に停戦協定が結ばれた。

 

ここで「おお、良かった・・・。一件落着じゃん。」と思ったら大間違いだ!

 

停戦協定が結ばれたころ、近衛のもとには「中国の蔣介石が新たに軍を派遣してるらしい」というタレコミがもたらされていた。

不拡大方針を打ち出していた近衛内閣だから、普通このタレコミの事実確認をするなりの対応をするはずだよね。

 

それがなんと近衛、マスコミや各界のお偉いさんを集めて「蒋介石が軍を派遣してるらしいんで、対抗して私たちも軍送りまーす!」と大々的に宣言してしまう。

当然これは停戦協定を結んでいた現地にももたらされ、停戦協定はふいになってしまう。

 

停戦協定を結ぶため奮闘した現地の人からしたら「はぁ!?」という感じだよね・・・。

その後も近衛は口では「不拡大方針は継続でーす」と言いながら、一方で軍部に多額の特別予算を回すという本当に訳の分からないことをしだす。

 

軍部も別に「予算たくさんよこせ!」なんて言ってなくて、むしろ軍部の方にも「全面戦争は避けよう」という考えが根強くあったもんだから、軍部の首脳も「えぇ・・・」とドン引き。

 

そして近衛のトンデモ行動はこれだけじゃ終わらない。

日中首脳会談ドタキャン、そして・・・

 

近衛の謎行動によって、いよいよ日本と中国の全面戦争が目前に迫ってきてしまった。

 

軍部内でも「日中戦争やったって絶対に良い結果にはならない!止めなきゃ!」という意見があって、何とか日中の話し合いの場を設けようと奮闘した。

結果、日中首脳会談を設けられそうだという話になった。

 

近衛もこの首脳会談に賛成して、セッティングを進めた。

なのにいざ中国へ!という直前になって突然ドタキャン。どうしちゃったんだコイツ。

 

当時の軍部の重鎮で、不拡大派だった石原莞爾(かんじ)って人は「このままじゃ泥沼にハマってしまう!近衛のせいで日本が滅ぶ!」と叫んだそうな。

結局この後ももう一度和平工作が行われたんだけどこれもうまくいかず、最終的に不拡大方針を放棄して全面戦争へ突入してしまう・・・。

 

こんな経緯から、近衛文麿は「最悪の首相」なんて呼び名をつけられていたりする。

後の記事でまた詳しくまとめるけど、計画経済化を進めたり日独伊の三国同盟を結んだりと、無責任に日本を戦争へと傾けていった張本人として見られているんだ。

 

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