株仲間解散令の目的は?わかりやすく解説!

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前回は、人返しの法(人返し令)について見てきたね。

 

年貢収入の増加、都市の人口の減少を目論んで行った政策だったけど、大した結果を出せず失敗となってしまう。

 

今回は、「株仲間解散令について見ていくよ。

株仲間って、覚えてるかな?

 

株仲間解散令の目的

天保の改革当時、江戸周辺の物価はどんどん上昇していた。

 

忠邦は、この原因に「株仲間」があると考えていた。

 

株仲間って、覚えているかな?

同じ業種の商人たちでチームを作って、営業・販売を独占する「同業者組合」のことだったよね。

 

株仲間を作らせ、そこから営業独占権料をもらう為に幕府はこれまで奨励してきたわけだ。

 

しかし、同業者全員でチームを組むということは、競争相手がいなくなることでもある。

だから価格競争も起きず、株仲間が好きに価格を決定できてしまう。

 

忠邦は、物価上昇の原因は株仲間が巨利を得ようとして価格を吊り上げているからだ!と考えた。

 

そうして出されたのが「株仲間解散令」。

株仲間がなくなれば、自由競争になるから価格も安定するだろう、と考えていたんだ。

忠邦は物価高騰の本当の原因を見抜けなかった!?

 

しかし、結果的に株仲間解散令は更なる物価高騰を呼び起こしてしまう。

つまり、大失敗だ。

 

なぜ株仲間解散令が失敗だったかというと、忠邦が考えていたような「株仲間が価格を吊り上げている」ことが理由で物価高騰していたわけではなかったから。

 

真の理由は、江戸に商品が廻って来なくなっていたこと。

 

実は当時、江戸の近隣の都市が軒並み成長していて、その都市の中でかなりの売上が出るようになっていた。

昔は江戸の株仲間にモノを売っていれば一番儲かっていたんだけど、忠邦の時代には江戸にモノを売ることがそこまで重要ではなくなっていたんだ。

 

こういった理由で、江戸に販売されるモノの量が減り、それが物価高騰を引き起こしていた。

じゃあ、株仲間を解散してしまうと何がマズいのか。

 

例えばお酒を販売している地方商人があったとしよう。

この商人が江戸にお酒を売る場合、酒屋さんの株仲間がまとめて買ってくれていた。

 

ところが株仲間が解散すると、株仲間としてチームを組んでいた酒屋さんが全部バラバラになってしまう。

今までは株仲間に売っていればいいだけだったのが、バラバラなることで売り先が急に増えてしまうわけだ。

 

このように、解散令が出るまでは非常にシンプルだった流通経路が、株仲間解散によって複雑になってしまったので、江戸は大混乱。

結果、解散令が出る前よりも江戸に物資が届かなくなり、物価もどんどん上がっていってしまった。

 

まとめ

忠邦は、江戸の物価高騰の原因を見誤ったばっかりに現状にそぐわない「株仲間解散令」を出してしまった。

結果更なる物価高騰を招いてしまい、この法令は撤回される。

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コメント

  1. らんらん より:

    水野忠邦物価高騰の原因見抜けなかったなんてまだまだだな
    あと物価高騰の理由と株仲間の説明がとても分かりやすかったです

    1. jahistory より:

      コメントありがとうございます。

      江戸時代の経済は現代から考えても複雑ですよね。水野忠邦はこの複雑さに対応しきれなかったのかもしれませんね…(笑)
      当記事が、ご理解の一助となれれば幸いです!

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